2026年8月
8月1日
モウンガ、NZ復帰
リッチー・モウンガは東芝を退団後、母国ニュージーランドに帰国し、現在はNPC(ニュージーランド地区代表選手権)の「カンタベリー」に所属しています。
モウンガの復帰初戦は、カンタベリーが 38 - 31 でオークランドに勝利しました。モウンガはベンチスタートでニュージーランド国内復帰を果たし、試合終了間際に劇的な決勝トライ(とコンバージョン)を決めるという、相変わらずの千両役者ぶりでした。
◆ モウンガの今後のスケジュール
・2026年8月~9月:NPCで試合勘とコンディションを完全に戻します。
・2026年10月(正式解禁):契約上、この月から公式にオールブラックスへの選考対象に入ります。
※先週日曜の「ラグビー グレイテスト・ライバリー(RGR)」に関する私のポスト内で、「モウンガとムンゴメズルのマッチアップが楽しみです」と書きましたが、モウンガは契約上、RGR への出場は無理でした。大変失礼しました。
・2026年10月末~11月(初戦の可能性):毎年秋に開催される「エンド・オブ・イヤー・ツアー(北半球遠征)」の代表メンバーに選出され、ここでブラックジャージを再び着て試合に復帰するのが最も有力なシナリオです。
・2027年シーズン:スーパーラグビー・パシフィックの古巣「クルセイダーズ」に復帰してプレーすることが決まっています。
・2027年秋:W杯にオールブラックスの司令塔として出場し、世界一に輝くことを最大の目標に掲げています。
今後も要チェックですね。
8月2日
女子スーパーラグビーチャンピオンズファイナル
ブルーズ 24 - 17 NSWワラターズ
ニュージーランド(スーパーラグビー・アウピキ)王者のブルーズが、オーストラリア(スーパーラグビー・ウィメンズ)王者のワラターズを破り、大会2連覇を果たしました。前年の同カード(ブルーズが 36 - 5 で大勝)からワラターズが大きな成長を見せ、試合終盤まで勝負の行方が分からない白熱した展開となりました。
ワラターズは合計205回ものタックルを成功させるなど驚異的なディフェンスで前年王者を苦しめ、点差以上に実力が肉薄していることを証明しました。しかし、勝負を分けたのは「重要な局面での遂行力」と「勝負強さ」でした。ブルーズは試合全体で11個のターンオーバーを奪うなど、ここぞという場面でブレイクダウンを支配し、ワラターズのミスを誘って主導権を渡しませんでした。
永田虹歩は、ワラターズが7点差で迫る中、64分くらいに出場し、タックルやブレイクダウンでチームに貢献しました。
国内リーグ3連覇に続き、このトランス・タスマンでも2連覇を達成したブルーズは、まさに南半球の女子ラグビーにおける「王朝」としての地位を不動のものにしました。

8月3日
ラインアウト成功率
英国のスポーツ分析会社 Opta が、「過去12ヶ月間にTier1国で50回以上のスローを試みたフッカーのラインアウト成功率ベスト10」をまとめています。
1位はフランスのジュリアン・マルシャンで、72回のラインアウトスロー中70回成功したとのことです。
4位にサトケン、5位に江良が入ってるのは誇らしいですね。ディアンズとホッキングスの存在も大きいのでしょう。

8月3日
ラグビーには、こんな言葉があります。
「ボールを持っていない選手こそ、チームを支えている。」
現地へ行けなくても、誰かを支える方法はあります。
私もほんの少しだけ協力しました。
もし共感していただけたら、一緒に。
日本赤十字社「令和8年熊本地震災害義援金」
8月3日
息子2人が高校まで野球やってて、ずっと丸刈りだったので、丸刈り大好きです!

8月4日
「私たちには、この戦いが必要だった」。
W杯でも日本と戦うフランスは、いい夏を過ごした。
(JustRUGBY / 福本美由紀)
「羨ましい。」
記事を読み終えたとき、胸に残った感情は、その一語に尽きた。それは世界ランキングの差でも、選手層の厚さでもない。フランスというラグビー大国が持つ底力への畏敬でもない。羨ましかったのは、チーム全体が同じ未来を見つめ、歩みを進めているという確かな実感だった。
日本遠征を終えたフランス代表から伝わってくるのは、勝利の高揚感ではない。若手を試し、新たな組み合わせを確認し、チームの可能性を一つずつ広げていく。その積み重ねが、2027年W杯へ続く一本の道の上に、確かな足跡として刻まれたという充足感である。
だからこそ、「私たちには、この戦いが必要だった」という言葉には重みが宿る。
試合は点ではない。一本の線である。その線が、昨日よりも今日、今日よりも明日へと確実に伸びているという確信が、記事全体から静かに滲み出ていた。
日本代表ファンとして、その姿は眩しかった。
翻って、日本代表を見つめる。
試合が終わるたびに、「この戦術でいいのか」「この選手を使うべきか」「メンバーは固定すべきか」という議論がファンの間で繰り返される(メディアは試合結果とHCや選手のインタビューを載せるだけだ)。それは健全な議論である一方、どこか現在地を確かめながら霧の中を歩いているような印象も拭えない。もちろん、日本代表にも成長はある。しかし、その成長が一本の物語として積み上がっているという実感を、監督、選手、ファンが共有できているだろうか。
フランスの記事を読んで痛感したのは、その違いだった。彼らにも試行錯誤はある。若手を起用し、新たな戦術を試し、失敗も経験する。だが、その試行錯誤には「迷い」がない。
幹が揺るがないからだ。
枝葉は風に揺れても、根は大地を深くつかんでいる。
その根こそが、ファビアン・ガルチエ体制が長い年月をかけて育ててきたラグビー観なのだろう。
選手は監督のラグビーを理解しているのではない。監督も選手も、同じラグビーを見ているのである。だから若手が代表へ加わっても特別な事件にはならない。自然にチームへ溶け込み、自然に責任を担い、自然に戦力となる。
そこにあるのは世代交代ではない。
世代循環である。
新しい血が古い血を押し流すのではなく、絶え間なく循環しながら組織を若返らせていく。その営みが、代表を一過性の集団ではなく、一つの文化へと昇華させている。
そして、その文化は代表だけで完結しているわけではない。TOP14があり、育成組織があり、地域クラブがあり、その先に代表がある。すべてが一本の川となり、同じ海へ流れていく。だから代表強化は特別なイベントではない。
文化が成熟する、その自然な帰結なのである。
対して日本はどうだろう。
リーグワンと代表活動が、ときに別々の流れとして存在しているように映る。もちろん、その距離を埋めようとする努力は続けられている。しかし、まだ一本の大河にはなり切れていない。だからこそ、日本代表の試合を見るたびに、「今、このチームはどこへ向かっているのか」という問いが頭をよぎる。勝敗だけでは答えは見えない。本当に知りたいのは、チームが昨日より前へ進んだのかどうかである。
成長とは、戦術よりも深い。勝利よりも重い。
それはチーム全体が共有する時間であり、積み重ねであり、文化そのものだからだ。
フランス代表は、この夏を終え、自分たちがまた一段、W杯への階段を上ったことを確信しているだろう。
では、日本代表はどうか。2027年までの限られた時間の中で、私たちは何勝したかではなく、「どれだけ前へ進めたか」を語れるチームになれるのだろうか。
この記事は、フランス代表の充実した夏を伝えるレポートである。しかし、日本代表ファンにとっては、それ以上の意味を持つ。それは、現在地を映し出す鏡であり、未来への距離を測る物差しでもある。
羨ましかったのは、強さではない。
迷いながら前へ進むチームではなく、前へ進むことそのものを疑わない組織だった。

8月4日
おかげさまでフォロワー様が7,000人を突破しました。
いつも温かい「イイね」やリポスト、本当にありがとうございます。
皆さんの応援が毎日の発信の大きな原動力になっています。
これからも唯一無二の面白くて為になる情報を届けていきます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

8月6日
矢崎のオーストラリア留学
早稲田の矢崎は今春、オーストラリアへのラグビー留学を敢行し、現地で目覚ましい活躍を見せました。
SRPのブランビーズに練習生として参加し、現地ではオーストラリア首都特別地域(ACT)のクラブチームである「バイキングス(Vikings)」に所属し、域内最高峰の大会に出場しました。バイキングスでの出場当初から持ち前の鋭いランを発揮し、5試合で5トライを挙げる圧巻のパフォーマンスを披露しました。
ただ5月下旬にビザ等の諸条件が整い、ブランビーズでのSRP出場を目指して本格的な活動を開始した矢先、軽度の膝の怪我を負ってしまいました。これに伴い、無理をせずコンディションを最優先させる形で、予定を少し切り上げて6月上旬にオーストラリアでの挑戦を終え、日本へ帰国することとなりました。
バイキングスからの矢崎へのメッセージとハイライトシーンは
こちら
です。(※要インスタ垢)
週末のオーストラリア戦、矢崎はメンバー入りしますかね。楽しみです。
8月6日
オーストラリア代表(ワラビーズ)
日本戦のワラビーズメンバーが発表になりましたので、顔と名前を並べ直しました。
ちなみにワラビーズ常連の2人、CTBレン・イキタウは足首の怪我で、WTBディラン・ピーチはふくらはぎの怪我で、それぞれメンバーからは外れています。
先日代表復帰を果たしたレジェンドPRジェームズ・スリッパーは、今回もレス・キス新HCから要請があったものの、スリッパー本人が「来年のW杯に向けて、若いPRに経験を積ませ、選手層を厚くするべきだ」と提案し、チームの未来のために枠を譲ったとのことです。リーチにもそろそろ同じ考えを持って欲しいと個人的に思いますが...
その他はネーションズチャンピオンシップ南半球シリーズとさほど変わらないですね。
1番ロスと14番ジョーゲンセンは写真より髪の毛が伸びてると思います。
23番ヘンリーは唯一の未キャップですが、183cm/98kgでジェシー・クリエルくらいムキムキですので、個人的に注目しています。
要注意選手は前回のポストをご覧ください。
ワラビーズのプレースタイルは一言でいうと、「強力なFWのハードワークが基盤にあり、その成果をBKが最大限に仕留めるスタイル」です。日本戦では、このタフなFW陣(特にバックローは世界最高峰)を日本側がどれだけ食い止められるかが大きな焦点になると思います。

8月7日
坊とかずま
植田が先発WTB、そして上ノ坊がベンチからスタートとなりました。この2人が同時にピッチに立つ時間帯に、いくつかの相乗効果を期待しています。
① 「空中戦」の役割分担明確化
まずはハイボールへの対応です。植田は身長こそ高くありませんが、ジャンプのタイミングと競り合う勇気に非常に優れています。一方、上ノ坊は神戸でも何度も見せてきたように、落下点へ入る判断/キャッチ技術/キャッチ後のランニングが非常に高いレベルにあります。ワラビーズは伝統的にWTBやFBへハイボールを多用してきますが、植田だけでは守備範囲に限界があります。そこへ上ノ坊が15番に入れば、上ノ坊が深い位置をカバー/植田が前へプレッシャーを掛けるという役割分担が可能になります。これは神戸でも見られる形で、お互いの長所を消さずに済みます。
② カウンターアタックの破壊力倍増
上ノ坊は「スペースを見る能力」が抜群です。一方、植田は加速力/ステップ/サポートランに優れています。つまり
上ノ坊がスペースを見つける
↓
植田がそのスペースへ走り込む
という神戸でも何度も見られた形を、日本代表でも再現できる可能性があります。上ノ坊は一人で抜き切るタイプというより、「味方を生かすランナー」でもあります。植田のスピードと非常に噛み合う組み合わせです。
③ 神戸で培った「阿吽の呼吸」
二人とも神戸ではアタックの立ち位置/キックチェイス/カバーリングを何度も一緒に経験しています。代表では限られた合宿期間しかありませんが、神戸の選手同士なら「ここへ来る」「ここへ蹴る」という感覚が共有されています。代表ではこうした"既存のコンビネーション"は非常に大きな武器になります。
④ お互いのプレーがさらに自由に
これは少し戦術的ですが、植田は本来「自由に動き回る」ことで輝く選手です。しかし後方カバーに神経を使うと、その長所が消えてしまいます。そこへ上ノ坊がFBに入れば、植田はインサイドへ入る/ラインを変える/キックチェイスへ全力で行くなど、より積極的に動けます。逆に上ノ坊も、植田という決定力の高いWTBが外側にいることで、最後のパスを安心して選択できます。つまり、
「植田が自由になることで上ノ坊も生きる。上ノ坊がいることで植田もさらに生きる。」
という相互作用が期待できます。
後半20分以降。疲労が蓄積すると、オーストラリアのキックチェイスにもわずかな綻びが生まれるでしょう。その一瞬を突けるかどうかがポイントかもしれません。そこで上ノ坊がハイボールを確実に処理し、すぐさまランニングで前進。植田が外側を全力で追走し、最後にフィニッシュする――。そんな神戸で幾度となく見られた光景が、日本代表でも再現されれば、日本のカウンターアタックは一段階上の脅威になります。
今回の2人の起用を見ると、単に有望株を試すだけでなく、神戸で成熟しつつある判断力と連動性を軸にしたラグビーを、日本代表へ移植できるかどうかの試金石という意味合いも勝手に感じています。もし植田と上ノ坊のホットラインが代表でも機能すれば、それは単なる「神戸コンビの活躍」ではなく、日本代表の攻撃に新たな可能性を示す象徴的な場面になるかもしれません。
頑張れ!坊とかずま!!

8月8日
オーストラリア戦、日本選手採点
RugbyPASSの採点
です。
点数だけ載せておきますので、採点理由の詳細は直接ご確認ください。
(一般的に「7点」が「普通」と言われています)
1. 岡部崇人 - 6
2. 江良颯 - 7.5
3. 竹内柊平 - 6.5
4. ジャック・コーネルセン - 7.5
5. ワーナー・ディアンズ - 9.5
6. ベン・ガンター - 7.5
7. 下川甲嗣 - 7
8. マキシファウルア - 8
9. 齋藤直人 - 7.5
10. 伊藤龍之介 - 8
11. メイン平 - 6.5
12. サミソニ・トゥア - 7.5
13. ディラン・ライリー - 6.5
14. 植田和磨 - 7
15. 松永拓朗 - 7
控え選手 - 7

8月9日
< 個人的お知らせ >
これから数日間、嫁さんと台湾を旅してきます。
ますはワラビーズ戦のポストに沢山リアクションいただきありがとうございました。
向こうではSNSを見ないつもりですので、今後いただくリプには返信遅れると思いますが、ご了承ください。
では、暑いですが皆さんもお元気で。
8月12日
帰ってきました。
今回は台湾高速鉄道を使って、3泊4日で台北、台中、高雄、台南の4都市を巡ってきました。観光、リゾート、街歩き、グルメ、お土産、全て大満足でした。
自分も勿論楽しかったですが、何より嫁さんがめっちゃ楽しそうだったのが嬉しかったです。
お陰様で心に残る素敵な旅になりました。

8月12日
日本代表BKスタッツ
今年の日本代表4試合のBK陣のスタッツをまとめてみました。
・情報ソース
RugbyPASS
OCTAFIELD
・トライアシスト、キック、オフロードは入っていません
・ポジション変更は表現しきれないので便宜上のものです
・BKも出来るティエナン・コストリーは除外しています
◆ 個人的所感
・ディラン・ライリー (CTB)
今季(2025-26)のリーグワンも出場10試合で僅か1トライでしたし、代表でもここまでトライがありません。そのせいか全体的に元気がない印象です。被ターンオーバー(ノックオンやスローフォワード、ラックでボール奪取される)も多いのも気になります。直近のオーストラリア戦も最後の方はバテてましたよね。エディーさんからは若手の牽引役を託されてるとのことですが、名前やイメージが先行して結果が伴っていない今、リコーの池田とかを使って欲しいです。
・サミソニ・トゥア (CTB)
負傷の廣瀬に替わってフランス戦から出場していますが、ペネトレーター役として良いパフォーマンスを発揮してると思います。フランス戦もオーストラリア戦も(BKだけでなく)チームNo.1のキャリー数でした。スタッツには出てませんが、タックルでも貢献してると思います。ライリーの代わりにトゥアを13番にして、12番にSOも出来る選手を入れたら面白いかもしれません。
・廣瀬 雄也(CTB)
イタリア戦勝利の立役者でしたが、続くアイルランド戦で負傷してしまいました。ラン・パス・キック・ディフェンスと高い水準値を持っているので、早く復帰して欲しいです。
・植田和磨(WTB)
WTB唯一の4試合フル出場。首脳陣からの信頼に応えるべく、パフォーマンスも良いと思います。特に直近のオーストラリア戦のトライは出色でした。被ターンオーバー数が少し気になりますが、ハイボール処理も上手いですし、まだ23歳で伸びしろもあると思いますので、2027W杯のBKエースとして個人的に期待しています。
・メイン平(WTB)
ハイボールも強いですし、ラインブレイクも多いので、期待しています。ただこちらも被ターンオーバー数が少し気になります。木田が復調してきた時にどうなるか注目ですね。
・石田吉平(WTB)
スピードやステップは申し分ないですし、ディフェンスも良いと思いますが、現代ラグビーでは不可避のハイボール処理を言及されると厳しいです。現にオーストラリア戦のメンバーから外れ、オーストラリア遠征のメンバーからも外れましたので、首脳陣の判断はそういうことなのかもしれません。
・松永 拓朗(FB)
4試合フル出場でスタッツも安定していますし、プレースキッカーとしての役目も果たしています。ただ個人的には「最後の砦としてのディフェンス」をもっともっと頑張って欲しいです。ポジショニングや一発で仕留めるタックルにやや課題があると思います。松永が止めていればトライにならなかった場面が何度かあった印象です。今後、上ノ坊や矢崎の出場時間が増えた時にどうなるか注目ですね。
・上ノ坊 駿介(FB)
まだ出場時間が短いものの、上ノ坊が入ると攻撃のリズムが良くなる印象です。先発あるいは控えでももっと長い時間観たい選手です。特に植田とのコンビを期待しています。
・サム・グリーン(FB)
僅かな出場時間で2回(サイトによっては3回)も被ターンオーバーがあったら、今後も首脳陣は使いづらいと思います。
・矢崎 由高(FB)
オーストラリア戦では緊張のせいか精彩を欠きましたが、ポテンシャルは誰もが疑う余地はないので、大学側との交渉含め、今後の使われ方が気になります。
◆ 最適な組み合わせ
重要なのは、現状のメンバーで「誰が一番優れているか」ではなく、「誰と誰を組み合わせると日本のBKが最も強くなるのか」だと思います。
個人的には
11木田(ヴァイレア)
12上ノ坊(廣瀬)
13トゥア(中野)
14植田
15矢崎(上ノ坊)
とかが観てみたいですが。。。
いずれにしろ、諸外国がメンバーを固め始めている(あるいは各ポジション候補は数名決まっている)中、日本はまだまだ色々試している状態だと思います。週末のオーストラリア戦、9月のPNCが終わるころには、廣瀬、中野、池田、ヴァイレア、ブルアら含め、ある程度メンバーを固定して、11月のNCに臨んで欲しいです。

8月13日
ここ最近願っていた10のこと
1. 大塚を先発で使って
2. コーネルセンを外さないで
3. コストリーを先発で使って
4. 齋藤の控えを入れて
5. ライリーを休ませて
6. 木田復帰して
7. 坊を長く観せて
8. 矢崎をWTBで使って
9. 矢崎を長く観せて
10. リーチは後進に道を譲って
10個中7個叶えられれば満足です。
コストリーのキャリーに期待。
齋藤は最初からフルスロットルで。
伊藤と坊との化学反応が楽しみ。
木田も爆発してくれるでしょう。
矢崎も借りを返すチャンス。
セットプレーの安定は必須。
あとはBK陣含めたディフェンス。
そしてランナーが孤立しないようなサポート。
土曜の午後のタウンズビルは快晴、24度前後とのこと。不用意なハンドリングエラーも減ることでしょう。
ぶっちゃけいつも応援はしてたけど期待はしてなかった。
ただこれは今年一番期待できる布陣。
歴史が変わる瞬間を観せてくれ!!

8月13日
オーストラリア代表(ワラビーズ)
日本戦のワラビーズメンバーが発表になりました。先週も試合があったので、皆さんもうお馴染みだと思いますが、一応顔と名前を置いときます。
FWは6名変えてきましたね。単純に試合が2週続くのと、先週向こうのメディアで「大阪サウナ」と表現されてた暑さと比べたら、今週は楽そうなので、試合開始からFW陣は飛ばしてくるのでしょうね。先週も出色の出来だったマクライトが控えにいるのも脅威です。
あとは先週酷かった10番メレディスに替えてゴードンが、ハムストリングを負傷した13番スアリィに替わって先週初キャップのヘンリーが、それぞれ入りました。
18番のルティスは出場すれば初キャップです。
先週は6回のキャリーで驚愕の118mゲインした11番ポッターと、攻守にMVP級の働きを見せた12番パイサミには良いようにやられたので、特にこの2人は今週は抑えて欲しいです。
会場はオーストラリアのタウンズビルです。キスHCにとっては初のホームですから負けられませんね。特にエディーさんが相手では、向こうのファンも黙っていないでしょう。エディーさんは自業自得ですが、選手たちには過度なブーイングは勘弁して欲しいです。


8月16日
オーストラリア戦、日本選手採点
RugbyPASSの採点
です。
(一般的に「7点」が「普通」と言われています)
点数だけ載せておきますので、詳細はご確認ください。
特にBK陣の採点は目も当てられません。
BK陣だけ訳しましたので、ご参考まで。
1. 岡部崇人 - 6.5
2. 江良颯 - 6
3. 竹内柊平 - 7
4. ハリー・ホッキングス - 8
5. ワーナー・ディアンズ - 7
6. ベン・ガンター - 7.5
7. ティエナン・コストリー - 6
8. マキシファウルア - 8
9. 齋藤直人 - 7.5
10. 伊藤龍之介 - 7
11. 木田晴斗 - 5.5
エディ・ジョーンズ監督による最初の交代は、おそらく負傷が原因で、ハーフタイム後にピッチを離れた。いくつかの良い場面もあったが、矢崎や松永と同様、空中戦では完全に圧倒されていた。
12. 上ノ坊駿介 - 6
伊藤からのパスを次々とつなぎ、体を張ってチームメイトにボールを渡した。問題は守備のポジショニングにあった。4回の判断ミスがディフェンスラインに明らかな穴を開け、ワラビーズに攻撃の機会を与えてしまい、そのうち2回はホームチームがトライを決めてしまった。
13. ディラン・ライリー - 7
懸命にプレーし、日本を勝利へと導こうと奮闘したが、結果は思わしくなかった。80分間に7回のキャリーで、複数のワラビーズ選手を圧倒し、威圧的な存在感を示した。度々ダメージコントロールに追い込まれながらも、ライリーは被害を最小限に抑えるために疲れを知らずに奔走したが、彼自身が8回のタックルミスを犯した事実は見逃せない。
14. 矢崎由高 - 6
木田と同様、矢崎もワラビーズの空中キック戦術への対応に苦戦し、いくつかの競り合いに敗れ、それが痛手となった。しかし、攻撃の選択肢として、この21歳の選手はラインブレイクを決め、4人のディフェンダーをかわすなど、いくつかの素晴らしいプレーを見せ、日本のゲームプランに幅を加えた。
15. 松永拓朗 - 5
日本代表の主力選手の一人にとって、珍しく調子の悪い一日となった。空中戦では完全に圧倒されただけでなく、重要な場面でチームメイトを援護することもできず、松永は試合を通じて一貫して日本代表にとって悩みの種だった。キックも普段のレベルには及ばず、3回のコンバージョンキックのうち2本を外してしまった。
控え選手 - 5
8月19日
アメリカ代表
先日のネーションズチャンピオンシップ(NC)の下位大会として同時期に開催されていた大会が「ネーションズカップ」です。参加国は NC と同じく下記の12か国です。
・ヨーロッパ・アフリカ・アジアプール
ジョージア/スペイン/ルーマニア/ポルトガル/ジンバブエ/香港
・アメリカ・パシフィックプール
カナダ/アメリカ/ウルグアイ/チリ/トンガ/サモア
来月のパシフィックネーションズカップ(PNC)で日本と対戦するアメリカは、プールステージでは、ポルトガル、ジンバブエ、スペインを破り3戦全勝でプール首位に立ちました。
さらに直近の8月15日には、アルゼンチンの若手有望株で構成された「アルゼンチンXV」と親善試合を行い、25 - 24 で劇的な勝利を収めています。
近年のアメリカの強さの最大の理由は、国内プロリーグ「メジャーリーグ・ラグビー(MLR)」の発展です。以前は海外組に頼っていましたが、現在は代表スコッドの9割以上が国内のMLR所属選手で構成されています。2026年シーズンからMLRの外国人枠が削減されたことで、アメリカ国籍を持つ地元選手たちの出場機会が大幅に増え、代表全体の選手層が急激に厚くなりました。アメリカはランキング14位ですが、組織力と国内リーグの勢いが加わったことで、手強い相手へと進化しています。
以下はその4試合の動画リンクです。PNC の予習にどうぞ。
ポルトガル戦(ハイライト)
ジンバブエ戦(ハイライト)
ジンバブエ戦(フル)
スペイン戦(ハイライト)
スペイン戦(フル)
アルゼンチンXV戦(ハイライト)

8月21日
RGR
両チームのメンバーと J SPORTS の放送席(解説:藤島大さん、沢木敬介さん、実況:矢野武さん)だけで、ニヤニヤが止まりません。

8月22日
アタックコーチ!?
8月8日のワラビーズ戦。
君が代斉唱の時に、J SPORTS のカメラがコーチングボックスを捉えた。
画面の左端に見慣れない方が映っていた。
真ん中はニール・ハットリ―さん。
FWコーチのオーウェン・フランクスさんでもない。
DFコーチのギャリー・ゴールドさんでもない。
そうするとアタックコーチなのだろうか。
元フィジアン・ドゥルアHCのグレン・ジャクソンさんのようにも見える。
ただ本当にアタックコーチかどうかも分からない。
この試合だけのスポットコーチ的な人かもしれない。
本当にグレン・ジャクソンさんかも分からない。
何か発表できない事情があるのだろうか?
ただコーチングボックスに入れていたら、カメラに抜かれることくらいは容易に想像がつく。
協会の考えてることは本当に分からない。。。

8月23日
RGR 第1テスト
南アフリカ 16 - 33 オールブラックス
スプリングボクスにとっては、昨年から続いていたテストマッチ12連勝が途切れる敗戦である。だが、単なる連勝の終焉ではない。自らが最も得意とするフィジカルとプレッシャーの応酬において、後半、主導権を奪われた。その事実こそが、この敗戦の重さを物語っている。
数字は、この試合の異様な構図を浮かび上がらせる。ポゼッション(ボール保持率)はスプリングボクスが51%、テリトリー(地域支配率)は61%。スクラムでも序盤からスプリングボクスが圧倒的優勢だった。それでもトライ数はスプリングボクスの1に対し、オールブラックスは5。スコアは最終的に17点差となった。スプリングボクスはゲームを支配する時間を確保していた。しかし、オールブラックスはゲームを決定づける瞬間を支配した。この差が、この試合のすべてだった。
前半、スプリングボクスは自らのゲームプランを忠実に遂行した。ンチェ、マークス、ロウのフロントロートリオを中心にスクラムを圧倒し、No.8ヴィーセを筆頭に強力なFWで前進し、WTBコルビやFBヴィレムサらがキックで陣地を獲得し、敵陣で圧力を積み重ねる。ハーフタイムのスコアは 13 - 12。少なくとも前半終了時点では、試合の流れはスプリングボクスの手中にあった。
しかし、オールブラックスは崩れなかった。
スクラムで押されても、ブレイクダウンで苦しんでも、スプリングボクスの圧力を受けても、焦って局面を一変させようとはしなかった。相手の土俵に立ちながら、その土俵に呑み込まれない。スプリングボクスの圧力を受けることと、主導権を失うことは同義ではない。そのことを、この日のオールブラックスは明確に示した。
試合の潮目が変わったのは、47分の場面だろうか。LOホランドがチャージダウンからトライを奪い、16 - 19 とオールブラックスが逆転する。
そしてその潮目のまま、この試合の象徴的な場面が訪れる。50分、スプリングボクスはオールブラックスの22mライン深く侵入する。スプリングボクスはゴールライン目前でスクラムを押しまくりペナルティを得る。そしてまたスクラムを選択しペナルティを得る。これを3度繰り返した。ところが4本目、オールブラックスが逆にペナルティを奪う。スプリングボクスが最も得意とする場所で、オールブラックスが勝った。その瞬間、デイブ・レニーさんの笑顔がはじけた。そして見逃してはならないのは、その間のスプリングボクスの攻撃をオールブラックスがゴール前で何度も死守していたことだ。
ここからゲームの流れが一気にオールブラックスへと傾いた。
オールブラックスの攻撃には、スプリングボクスより多くの選択肢があった。スプリングボクスがFWによる前進、キックによる陣地獲得、そして継続的なプレッシャーを基本構造とするのに対し、オールブラックスはラン、オフロード、カウンター、キックを状況に応じて組み合わせた。特にワイド展開は効果的だった。スプリングボクスがSHウィリアムズを大外に立たせる布陣においてミスマッチを狙いトライに繋げた。ウィル・ジョーダンの2トライを含む5本のトライは、その分析力と遂行力を象徴していた。
ロイガードとラヴのハーフ団の判断も秀逸だった。スプリングボクスの大型FWが前進してくる局面で、単純にフィジカルで応戦するのではない。わずかに生じたスペースを見極め、ボールを動かす。相手の強みを正面から消すのではなく、その強みが生み出すわずかな綻びを突く。スプリングボクスのウィリアムズが球出しに手こずりテンポを出せなかったり、久々出場のSOムンゴメズルが気合が空回りしたのかハンドリングエラーを繰り返したのとは対照的だった。
オールブラックスの勝利は、フィジカル勝負の勝利ではなかった。フィジカルの応酬を戦術的な読み合いへと変え、その読み合いで上回った勝利だった。
準備段階も見逃せない。オールブラックスはテストマッチに先立ち、ストーマーズ、シャークス、ブルズという南アフリカ国内の強豪フランチャイズを3試合連続で破っている。南アフリカの環境、フィジカル、ゲームテンポに適応した状態で、本番を迎えていたわけだ。この 33 - 16 は、80分間だけで築かれた勝利ではない。
一方、スプリングボクスの敗因は明確である。最大の問題は、作り出したチャンスを得点に変えられなかったことだ。
スプリングボクスは押し込まれていたわけではない。むしろ多くの時間帯でオールブラックスを敵陣に釘付けにし、22mラインの内側まで侵入していた。それでも最後の数mを突破できない。世界最高峰のテストマッチにおいて、これは致命的である。決定的な場面を何度も救ったオールブラックスのCTBバレットの守備での活躍は出色だった。個人的にはバレットにPOMをあげたいくらいだった。
さらに重要なのは、スプリングボクスの「必勝パターン」がオールブラックスに相当程度読まれていたことである。
スプリングボクスのラグビーは、何をしてくるか分かっていても止めることが難しい。その強さが、これまでの王者の根幹だった。ところが今回、オールブラックスはその一段先へ踏み込んだ。何をしてくるか分かっているからこそ、その攻撃の先に罠を仕掛ける。スクラムで押されても、その後のプレーで攻撃を寸断する。キックを受けてもカウンターの余地を探す。スプリングボクスが人数をかけて圧力を強めれば、その背後を狙う。
オールブラックスはスプリングボクスの強みを消そうとしなかった。その強みを逆利用する術を持っていたのである。
後半のゲームマネジメントにも、両者の差は鮮明に現れた。
前半終了時点ではスプリングボクスが 13 - 12 でリードしていた。ところが後半、スプリングボクスには「勝たなければならない」という焦燥が生まれ、オールブラックスには「このゲームを続ければ勝てる」という確信が生まれたように見えた。この精神的な差は大きい。
スプリングボクスはミスを重ね、焦り、反則が増え、さらにゲームを苦しくしていった。終盤には途中出場のFLファンスターデン、SHライナーが相次いでシンビンとなり、13人で戦う時間帯まで生まれた。もちろん、反則だけが敗因ではない。しかし、ミス、焦燥、規律の乱れ、そしてさらなる失点という悪循環に陥ったことは否定できない。
対するオールブラックスは、スプリングボクスの綻びを一つとして見逃さなかった。
今回の試合を一言で表現するなら、
オールブラックスは「耐えて、待って、刺した」。
スプリングボクスは「押した。しかし、刺し切れなかった」。
この17点差だけを見れば、オールブラックスがスプリングボクスを圧倒したようにも映る。しかし、実際のゲームはそれほど単純ではない。スプリングボクスは自分たちのラグビーを失っていたわけではない。むしろ、その強さを十分に発揮していた。それでも勝てなかった。だからこそ、この敗戦はスプリングボクスにとって重い。
現在もスプリングボクスは世界で最も完成度の高いチームの一つである。だが、その強さに初めて大きな綻びが見えた。これまでなら、スプリングボクスが圧力をかければ、その圧力はそのまま得点と勝利へ結びついた。今回は違った。オールブラックスはその圧力を受け止め、スプリングボクスが焦れるのを待ち、わずかな隙を一気に突いた。
オールブラックスにとっては、デイブ・レニー体制の現在地を世界に示す勝利となった。敵地エリス・パークで、世界王者を 33 - 16 で破った。その事実は大きい。
ただし、シリーズはまだ 1 - 0 にすぎない。
第2テストは8月29日、ケープタウン。スプリングボクスはここから3連勝しなければシリーズを勝ち越せない。オールブラックスにしてみれば、王者の牙城を崩したのではない。ようやく最初の一撃を加えたに過ぎない。
そして、ここからが本当の「Rugby’s Greatest Rivalry」である。
今回オールブラックスが示したのは、「スプリングボクスに勝てる」という可能性だった。ならば次にスプリングボクスが示すべきものは、「それでもスプリングボクスは倒れない」という王者の意地である。
第1テストは、オールブラックスの勝利だった。しかし、それ以上に強く印象に残ったのは、スプリングボクスの絶対的な強さに、初めて明確な綻びが刻まれたことだ。
そして、その綻びを見つけたデイブ・レニーさんは、すでに次の一撃を狙っている。

8月23日
【今週の本音】
沢木さん「やっぱりキックオフを、最初のラックをどこで作らせるのかっていうのが大事になってくると思いまスゲーな、これ」
矢野さん「はははは」
沢木さん「戻ってこねぇかなぁ」
矢野さん「はははははははは、本音が」
藤島さん「ま、ここは、監督の魅力で!」
8月24日
戦いは、常に一期一会。
それは、自分との戦い。
それは、仲間との戦い。
品位と情熱を併せ持つ者たちは、規律を重んじ、結束する。
そして、何者をも恐れず挑戦する。
One for all, all for one.
栄光を勝ち取るために、
あらゆる努力、あらゆる犠牲をもいとわない。
鍛えられた肉体と、研ぎ澄まされた精神、
期待を背負ったプライドが激しくぶつかり合う。
その姿は、見る者の心を激しくゆさぶる。
苦しみは、大きな喜びへと変わる。
その喜びは、かけがえのないものとなる。
そして、そこには敗者はいない。
お互いがお互いを称え合う紳士しかいない。
No-side。
この絆は決して消えることは無い。
やがて、その絆は世界を1つにする。
次の勝利のために大きな期待を背負い、戦いに向かう。
同じ日は無い、同じゲームも二度とはない。
RUGBY WORLD CUP 2019。
この感動は、一生に一度だ。
今日は「ラグビーの日」です。
8月24日
日本代表の宮崎(大阪)合宿参加メンバー
藤原、廣瀬、長田の復帰は嬉しいですね。
逆に、(リーチは良いとして)紙森、小林、江良、為房、ディアンズ、ポール、中野、メイン平らが入っていないのは痛いですね。矢崎は大学専念ですかね。
PNCは秋の強豪国との連戦、引いてはW杯に向けて、「そろそろ日本代表のベストメンバーを決める」絶好のタイミングだと思ってたのですが、これだけ怪我やコンディション不良がいたら、それも思うように決められませんね。
あと毎回思うのですが、
※以下の選手はコンディションの都合や怪我の都合で今回は選考対象外となります。
という書き方はいかがなものですかね。
「今回の合宿に参加しない選手(怪我・コンディション等による)」
くらいに留めた方が、ファンの誤解や不要な逆算を生まない、スマートで優しい表現だと思います。「選考対象外」と断定してしまうからこそ、以下のような歪んだ見え方が生まれてしまう恐れがあります。
・リストに載っている選手 = 特別扱いされている、実質内定している
・リストに載ってない選手 = そもそも選考の視界にすら入っていない
代表の枠は限られていますが、リーグワンには「怪我はしていないけれど、今回は戦術的な試行錯誤のために呼ばれなかった選手」や「次世代の育成枠に押し出された実力者」など、グラデーションのある理由で外れた選手がたくさんいるはずです。それらの選手を一括りで「選考対象にすら入っていない」ように見せてしまうのは、選手へのリスペクトとしても、ファンへの情報開示としても不適切だと思います。「今回は不参加の選手」というフラットな表現であれば、「今回の合宿のピースにはハマらなかっただけで、次のチャンスはある」というポジティブな余白が残ります。
協会も、ファンが言葉をどう受け取るかという「コミュニケーションのデザイン」に、もう少し敏感になっても良いかもしれませんね。言葉ひとつで印象は大きく変わりますから。

8月26日
RGR
ライオンズ 35 - 41 オールブラックス
両チーム合わせて12個のトライが飛び交う大激戦の末、オールブラックスが逆転勝利を収めました。この勝利により、オールブラックスは南アフリカの国内4大フランチャイズ(ストーマーズ、シャークス、ブルズ、ライオンズ)とのクラブ交流戦を4戦全勝のクリーンシート(完全制覇)で締めくくりました。
試合開始早々、地元ライオンズが驚異的なエネルギーでオールブラックスを圧倒しました。SHニコ・ステインとFLシバ・マーシェの連続トライでいきなりリードを奪うと、中盤にもWTBケリー・ペクが追加点を挙げます。オールブラックスもSHノア・ホザムやWTBエモニ・ナラワ、FLイーサン・ブラックアダーのトライで食い下がりますが、ライオンズが 21 - 17 とリードして前半を折り返します。
後半開始直後にWTBエリク・クロニエが目の覚めるようなキック&チェイスからトライを決め、さらに46分には強力なスクラムからNo.8フランケ・ホーンが押し込みトライ。この時点でスコアは 35 - 17 となり、ライオンズが大金星のチャンスを迎えました。
反撃の狼煙を上げたのはCTBリーコ・イオアネでした。見事なラインブレイクから40mを走りきってトライを奪うと、そのわずか6分後には相手のパスをインターセプトして50mを独走し連続トライ。一気に4点差まで詰め寄ります。さらに勢いに乗るオールブラックスはイーサン・ブラックアダーがこの日自身2つ目となるトライを決め、ついにこの試合初めてのリードを奪います。試合終了間際の79分には、スクラムのプレッシャーからチャンスを作り、WTBエモニ・ナラワが4人のディフェンダーをかわして決定的なダメ押しトライを沈め、41 - 35 で大逆転勝利を飾りました。
スプリングボクスとの第1テストマッチからメンバーを大幅に入れ替えたオールブラックスは、序盤こそミスやペナルティが重なり大苦戦を強いられました。しかし、最大18点差の窮地に立たされてからテンポを極限まで上げ、試合をひっくり返した修正力と勝負強さは「さすが」の一言に尽きます。
2つのトライを挙げ、ディフェンスを切り裂いたリーコ・イオアネ、攻守にわたって絶大なワークレートを誇ったイーサン・ブラックアダーの2人が、窮地のチームを文字通り救い出しました。また、試合終盤の勝負どころで圧倒的なパワーを見せたスクラムの強さも勝因となりました。
敗れはしたものの、世界最強のオールブラックスをあと一歩のところまで追い詰めたライオンズの「ハートと闘志」は、現地メディアやファンからも大絶賛を受けています。南アフリカの国内ラグビーのレベルの高さを改めて世界に証明した素晴らしい一戦でした。
この試合の最大の注目ポイントの一つが、SOとして先発出場したリッチー・モウンガの、1,032日ぶりとなるオールブラックス復帰でした。2023年W杯決勝以来、東芝でのプレーを経て代表に戻ってきたモウンガのパフォーマンスは、「実戦的な復帰を果たし、随所に持ち味は見せたものの、まだ全盛期の圧倒的な支配力には届かない発展途上の状態」という評価が的確でしょうか。73分には見事なラインブレイクを披露。全盛期を彷彿とさせる鋭い仕掛けでチャンスを演出しました。後半の猛追劇のなかで、2本のゴールキックをしっかりと沈めて逆転勝利に貢献しました。ただ3年ぶりの代表戦ということもあり、周りの選手との連携において、まだちぐはぐな部分も見られました。
今回のツアーにおけるモウンガの立ち位置は、あくまで故障者や不測の事態に備えたバックアップオプションであると思います。テストマッチ仕様の「ガチメンバー」が固定されている現在の状況では、誰かにアクシデントが起きない限り、すぐにメンバー入りする枠はないと思われます。今週末(第2テスト)はメンバー外で、次戦以降(第3・第4テスト)ルーベン・ラヴの疲労度や、ダミアン・マッケンジーの怪我からの復帰状況次第で、ベンチに入る可能性があるかもしれませんね。
本格的に10番の座を争うプロセスは秋のテストマッチから始まるのでしょうが、まずは、この激戦をフルに戦い抜き、無事に「黒衣の10番」として第一歩を踏み出したことが嬉しかったです。

8月28日
今週は上画像のメンバーです。下に先週作ったメンバー画像も置いておきます。
まずボクスで一番目を引くのはハーフ団を替えてきたことです。
第1テストではウィリアムズとムンゴメズルという、よりスピードと創造性を感じさせるハーフ団でしたが、結果はボロボロでした。第2テストでは、ライナーとポラード。ベテラン2人でゲームを管理することを優先し、一度、ボクスの原点に戻る試合にする意図が見えます。
もう一つ大きいのが、シヤ・コリシです。第1テストを欠場したキャプテンが戻ってくる。コリシはボクスにとって「キャプテン」というだけではありません。彼がピッチにいることで、チーム全体の心理的な安定感が変わります。
第1テストの数字を見る限り、ボクスはオールブラックスのフィジカルに押し切られたわけではありません。むしろ接点、スクラム、空中戦では十分に戦えていた。問題は、その優位性をスコアに変換する能力でした。だから第2テストでラッシーさんが確認したいのは、「我々は自分たちのラグビーを、もう一度正確に遂行できるのか?」なのだと思います。
一方、先週の勝利で世界ランク1位を奪還したオールブラックスは、最小限の変更に留めています。
第2テストでこの「原点回帰型の南アフリカ」をオールブラックスが撃破出来れば、その時こそ本当に大きな意味を持ちます。その場合は、ボクスの時代そのものに、オールブラックスが風穴を開けた可能性が大いに出てきますから。
今週も楽しみは尽きませんね。


8月30日
RGR 第2テスト
スプリングボクス 33 - 26 オールブラックス
ラグビーの歴史において、スプリングボクス(以下、ボクス)対オールブラックスほど「敗戦への反応」が試されるカードはない。そして今回の RGR 第2テストは、まさにその意味で、両国の現在地を鮮明に映し出す一戦となった。
ケープタウンで行われた第2テストは、ボクスがオールブラックスを下し、4試合シリーズを1勝1敗のタイに戻した。第1テストでは 16 - 33 で敗れ、世界ランキング1位の座までオールブラックスに明け渡したボクスにとって、これは単なる1勝ではなかった。王者としての意地、そして自分たちが何者であるかを改めて証明するための勝利だった。
ボクスの勝因を一言で表すなら、「原点への回帰」だろう。
第1テストでは、ボクスは自らの強みを十分に試合へ投影できなかった。フィジカルでは優位に立ちながら、ハンドリングエラーや判断ミスによって攻撃の勢いを失い、結果としてオールブラックスに試合を支配された。ラッシーさん自身も、その戦術的な判断に責任があったことを認めていた。
しかし第2テストのボクスは違った。キック、セットプレー、コンタクト、そしてプレッシャー。彼らは余計なものを削ぎ落とし、「勝つために必要なラグビー」を徹底した。
前半2分、ボクスは得意のモールを押し込んで前進すると、そこから左へとワイドに展開。CTBジェシー・クリエルがポール左へ先制トライを決めた。ボクスは最初からオールブラックスに息をつかせなかった。中央のコンタクトエリアで前進し、セットプレーで圧力をかけ、得られたペナルティを確実に得点へ変える。WTBチェスリン・コルビの18得点は、まさにテストマッチにおける「機会を点に変える能力」の重要性を示していた。ボクスは3トライにとどまりながら、4トライを挙げたオールブラックスを上回った。
特に大きかったのは、前半終了間際のFLシヤ・コリシのトライである。35分、敵陣ゴール前まで迫ったボクスは、試合直前でボムスコッドに回ったPRンチェとHOマークスを早々と投入する。そしてそのスクラムでペナルティを誘発。その好機から、SHライナーのフラットパスからのシンプルなFW前進を繰り返し、最後は負傷から復帰したキャプテンが、自らトライを奪って 24 - 14 でハーフタイムを迎える。この瞬間、ボクスは単にスコアでリードしただけではない。第1テストの敗北によって揺らいでいたチームの精神的な重心を、再び自分たちの側へ引き戻した。そしてボムスコッドで出場したマークスは後半だけでジャッカルを3つも決める無双ぶりを見せた。
一方、オールブラックスにとっては、敗れはしたものの、その底力を改めて示した試合でもあった。
最終的に4トライを奪ったことが示すように、オールブラックスの攻撃力そのものが消えたわけではない。SHキャム・ロイガード、FBダミアン・マッケンジー、WTBリロイ・カーター、そしてFLアーディー・サベアがトライを挙げ、30 - 14 まで引き離されながらも最後までボクスを追い詰めた。特に終盤の反撃は、このチームがいかに高い攻撃能力と勝負への執着心を持っているかを示していた。
ただし、オールブラックスは第1テストとは対照的に、試合の入り方を完全に誤った。アーディー・サベア自身が試合後に認めたように、開始直後からボクスに先行を許し、その後は常に追いかける展開となった。ボクスのように、リードを奪えばフィジカルとセットプレーで試合を締めることができるチームに対し、後手を踏むことは致命的である。さらに、スクラムやラインアウトを含めたセットプレーで十分な安定感を示せなかったことも、彼らのリズムを崩す要因となった。
この試合で最も興味深かったのは、第1テストと第2テストで、両チームの力関係が劇的に入れ替わったことだろう。
第1テストではオールブラックスがボクスを圧倒した。しかし第2テストでは、ボクスが前半から主導権を握り、オールブラックスに「追うラグビー」を強いた。つまり、このシリーズはまだどちらか一方が完全に相手を上回っているわけではない。むしろ現在の両チームは、互いの弱点を一つずつ暴き合っている。
オールブラックスはボクスのフィジカルを受け切れるのか。ボクスはオールブラックスのスピードと連続攻撃を90分間抑え切れるのか。そして何より、相手の強みに対して、自分たちのスタイルをどこまで貫けるのか。
第2テストは、その問いに対してボクスが明確な答えを出した試合だった。ラッシー・エラスムス率いるチームは、第1戦の敗北によって、むしろ自分たちのラグビーを再確認した。そしてオールブラックスは、勢いに乗っていた第1戦とは異なり、ボクスという巨大な壁を真正面から受け止める難しさを味わった。
これでシリーズは1勝1敗。次戦は9月5日、ヨハネスブルクで行われる。
第3テストは、単なるシリーズの折り返しではない。ここまで互いに一度ずつ相手を叩きのめした二つの巨人が、どちらのラグビーがこの時代の頂点に立つのかを、もう一度ピッチの上で問い直す試合になる。

8月31日
6月末に決勝戦を終えたTOP14ですが、今週末から新シーズンが開幕します。
個人的な最注目チームは、はオペティ・ヘルが加入するリヨンだったのですが、ヘルは練習中に右ふくらはぎを負傷したとのことです。
記事
には「dechirure au mollet droit」と書かれていました。直訳すると「右ふくらはぎの裂傷」です。いわゆる肉離れなのでしょうか。開幕戦のクレルモン戦の欠場は確実視されています。楽しみにしてたので、残念です。先日の新人選手お披露目会には杖をついていました(サポーターは左足...?)。
どの程度の怪我が分かりませんが、1日も早い回復とTOP14デビューを待っています。
ちなみにリヨンは X での情報発信をやめて、インスタや Facebook にシフトしていますのでご注意ください。TOP14ではボルドーやクレルモンも X をやめてますね。恐らく原因は、イーロン・マスク氏の政治的・思想的スタンスへの拒絶反応と、マスク氏の買収以降の X のモデレーション(不適切な投稿の監視・削除)の基準の緩和によるものでしょう。

8月31日
※これはあくまでもフィクションです。
Lenny記者「リーグワンD1の試合日程・会場、また発表延期ですか。7月末、8月中、そして今度は『未定』……。ファンの皆さん、遠征の飛行機やホテルの手配ができなくて頭を抱えていますよ」
協会「いやぁ、誠に遺憾です。ですが、カレンダーの数字を1から31まで並べるというのは、我々にとってスーパーコンピューターを駆使しても至難の業でしてね。ラグビー同様、じっくり時間をかけて『構築』している最中なんです」
Lenny記者「来年の予定を組むのに、そこまで緻密な戦術が必要なんですか? 世間の会社なら、締め切りを2度も破ったら大問題ですが」
協会「ノン、ノン。我々は常に『ノーサイドの精神』ですから。締め切りが過ぎても、お互い責め合わない。ファンの方々も、きっと暗闇の中で宝探しをするような『ワクワク感』を楽しんでくれているはずです」
Lenny記者「そんなわけないでしょう。地方から遠征するファンの経済的損失やストレスをどう考えているんですか? チケットを売りたいはずの協会が、なぜスケジュール作成という一番基本の仕事で、ここまで足を引っ張れるのか不思議でなりません」
協会「いやぁほら、例のカテゴリ問題で忙しかったから」
Lenny記者「てめぇ、ぶっとばすぞ」