2026年8月
8月1日
モウンガ、NZ復帰
リッチー・モウンガは東芝を退団後、母国ニュージーランドに帰国し、現在はNPC(ニュージーランド地区代表選手権)の「カンタベリー」に所属しています。
モウンガの復帰初戦は、カンタベリーが 38 - 31 でオークランドに勝利しました。モウンガはベンチスタートでニュージーランド国内復帰を果たし、試合終了間際に劇的な決勝トライ(とコンバージョン)を決めるという、相変わらずの千両役者ぶりでした。
◆ モウンガの今後のスケジュール
・2026年8月~9月:NPCで試合勘とコンディションを完全に戻します。
・2026年10月(正式解禁):契約上、この月から公式にオールブラックスへの選考対象に入ります。
※先週日曜の「ラグビー グレイテスト・ライバリー(RGR)」に関する私のポスト内で、「モウンガとムンゴメズルのマッチアップが楽しみです」と書きましたが、モウンガは契約上、RGR への出場は無理でした。大変失礼しました。
・2026年10月末~11月(初戦の可能性):毎年秋に開催される「エンド・オブ・イヤー・ツアー(北半球遠征)」の代表メンバーに選出され、ここでブラックジャージを再び着て試合に復帰するのが最も有力なシナリオです。
・2027年シーズン:スーパーラグビー・パシフィックの古巣「クルセイダーズ」に復帰してプレーすることが決まっています。
・2027年秋:W杯にオールブラックスの司令塔として出場し、世界一に輝くことを最大の目標に掲げています。
今後も要チェックですね。
8月2日
女子スーパーラグビーチャンピオンズファイナル
ブルーズ 24 - 17 NSWワラターズ
ニュージーランド(スーパーラグビー・アウピキ)王者のブルーズが、オーストラリア(スーパーラグビー・ウィメンズ)王者のワラターズを破り、大会2連覇を果たしました。前年の同カード(ブルーズが 36 - 5 で大勝)からワラターズが大きな成長を見せ、試合終盤まで勝負の行方が分からない白熱した展開となりました。
ワラターズは合計205回ものタックルを成功させるなど驚異的なディフェンスで前年王者を苦しめ、点差以上に実力が肉薄していることを証明しました。しかし、勝負を分けたのは「重要な局面での遂行力」と「勝負強さ」でした。ブルーズは試合全体で11個のターンオーバーを奪うなど、ここぞという場面でブレイクダウンを支配し、ワラターズのミスを誘って主導権を渡しませんでした。
永田虹歩は、ワラターズが7点差で迫る中、64分くらいに出場し、タックルやブレイクダウンでチームに貢献しました。
国内リーグ3連覇に続き、このトランス・タスマンでも2連覇を達成したブルーズは、まさに南半球の女子ラグビーにおける「王朝」としての地位を不動のものにしました。

8月3日
ラインアウト成功率
英国のスポーツ分析会社 Opta が、「過去12ヶ月間にTier1国で50回以上のスローを試みたフッカーのラインアウト成功率ベスト10」をまとめています。
1位はフランスのジュリアン・マルシャンで、72回のラインアウトスロー中70回成功したとのことです。
4位にサトケン、5位に江良が入ってるのは誇らしいですね。ディアンズとホッキングスの存在も大きいのでしょう。

8月3日
ラグビーには、こんな言葉があります。
「ボールを持っていない選手こそ、チームを支えている。」
現地へ行けなくても、誰かを支える方法はあります。
私もほんの少しだけ協力しました。
もし共感していただけたら、一緒に。
日本赤十字社「令和8年熊本地震災害義援金」
8月3日
息子2人が高校まで野球やってて、ずっと丸刈りだったので、丸刈り大好きです!

8月4日
「私たちには、この戦いが必要だった」。
W杯でも日本と戦うフランスは、いい夏を過ごした。
(JustRUGBY / 福本美由紀)
「羨ましい。」
記事を読み終えたとき、胸に残った感情は、その一語に尽きた。それは世界ランキングの差でも、選手層の厚さでもない。フランスというラグビー大国が持つ底力への畏敬でもない。羨ましかったのは、チーム全体が同じ未来を見つめ、歩みを進めているという確かな実感だった。
日本遠征を終えたフランス代表から伝わってくるのは、勝利の高揚感ではない。若手を試し、新たな組み合わせを確認し、チームの可能性を一つずつ広げていく。その積み重ねが、2027年W杯へ続く一本の道の上に、確かな足跡として刻まれたという充足感である。
だからこそ、「私たちには、この戦いが必要だった」という言葉には重みが宿る。
試合は点ではない。一本の線である。その線が、昨日よりも今日、今日よりも明日へと確実に伸びているという確信が、記事全体から静かに滲み出ていた。
日本代表ファンとして、その姿は眩しかった。
翻って、日本代表を見つめる。
試合が終わるたびに、「この戦術でいいのか」「この選手を使うべきか」「メンバーは固定すべきか」という議論がファンの間で繰り返される(メディアは試合結果とHCや選手のインタビューを載せるだけだ)。それは健全な議論である一方、どこか現在地を確かめながら霧の中を歩いているような印象も拭えない。もちろん、日本代表にも成長はある。しかし、その成長が一本の物語として積み上がっているという実感を、監督、選手、ファンが共有できているだろうか。
フランスの記事を読んで痛感したのは、その違いだった。彼らにも試行錯誤はある。若手を起用し、新たな戦術を試し、失敗も経験する。だが、その試行錯誤には「迷い」がない。
幹が揺るがないからだ。
枝葉は風に揺れても、根は大地を深くつかんでいる。
その根こそが、ファビアン・ガルチエ体制が長い年月をかけて育ててきたラグビー観なのだろう。
選手は監督のラグビーを理解しているのではない。監督も選手も、同じラグビーを見ているのである。だから若手が代表へ加わっても特別な事件にはならない。自然にチームへ溶け込み、自然に責任を担い、自然に戦力となる。
そこにあるのは世代交代ではない。
世代循環である。
新しい血が古い血を押し流すのではなく、絶え間なく循環しながら組織を若返らせていく。その営みが、代表を一過性の集団ではなく、一つの文化へと昇華させている。
そして、その文化は代表だけで完結しているわけではない。TOP14があり、育成組織があり、地域クラブがあり、その先に代表がある。すべてが一本の川となり、同じ海へ流れていく。だから代表強化は特別なイベントではない。
文化が成熟する、その自然な帰結なのである。
対して日本はどうだろう。
リーグワンと代表活動が、ときに別々の流れとして存在しているように映る。もちろん、その距離を埋めようとする努力は続けられている。しかし、まだ一本の大河にはなり切れていない。だからこそ、日本代表の試合を見るたびに、「今、このチームはどこへ向かっているのか」という問いが頭をよぎる。勝敗だけでは答えは見えない。本当に知りたいのは、チームが昨日より前へ進んだのかどうかである。
成長とは、戦術よりも深い。勝利よりも重い。
それはチーム全体が共有する時間であり、積み重ねであり、文化そのものだからだ。
フランス代表は、この夏を終え、自分たちがまた一段、W杯への階段を上ったことを確信しているだろう。
では、日本代表はどうか。2027年までの限られた時間の中で、私たちは何勝したかではなく、「どれだけ前へ進めたか」を語れるチームになれるのだろうか。
この記事は、フランス代表の充実した夏を伝えるレポートである。しかし、日本代表ファンにとっては、それ以上の意味を持つ。それは、現在地を映し出す鏡であり、未来への距離を測る物差しでもある。
羨ましかったのは、強さではない。
迷いながら前へ進むチームではなく、前へ進むことそのものを疑わない組織だった。

8月4日
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