2024年9月①


9月1日

TRC Round3
スプリングボクス 31 - 27 オールブラックス

昨年のW杯決勝の再戦、今季のTRCの優勝の行方を占う一戦、アシスタントコーチのレオン・マクドナルドを退任させた直後の試合…色々な意味で今夏、世界最大の注目の試合だった。

オールブラックスのメンバーで目を引いたのがFLサム・ケイン。NZ国内ではLOスコット・バレットの復帰より大きく取り上げられた。ケインと言えば2年前。TRC直前のアイルランド3連戦に負け越し、TRCの初戦にもボクスにも敗れたオールブラックス。この試合に負けたらイアン・フォスターHCのクビが飛ぶと言われて迎えたのが、今日と同じエリス・パークでのボクスとの2試合目だった。ここで先制トライを含む、出色のパフォーマンスでフォスターを救ったのがケインだった。勿論FLダルトン・パパリィの負傷やW杯決勝でのレッドの汚名返上もあったのだろうが、個人的にはこの2年前のこともあっての起用だったのではと感じた。

バックス陣はベンチも含めて変更はなし。個人的にはWTBはマーク・テレア推しだけど、最近のWTBケイレブ・クラークの充実ぶりを見たら致し方なしか。

現状のベストメンバーとは言うものの、W杯後にごっそりメンバーが抜け、若手の育成含めて少し不安は残るのは正直のところ。

対してボクスのメンバー。TRCではワラビーズを全く寄せ付けない横綱相撲。2戦目では若手主体でも勝利した。この試合でもRG・スナイマン、フランコ・モスタートらのLO陣が怪我で欠場してもきっちり穴埋め出来るし、SOハンドレ・ポラードを抑えて先発の22歳のサシャ・ファインバーグ=ムンゴメズル(全然名前が覚えられない(笑))、SHのグラント・ウィリアムズ、FBアファレレ・ファッシなど、世代交代が叫ばれている中でも、世界一の選手層を誇っているのは間違いないだろう。

ちなみに試合前の某有名オッズメーカーも3倍近い差でボクス有利になっていた。
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肝心の試合だが、一進一退のシーソーゲームだった。まずはオールブラックスが好スタート。前半7分には左サイドのラインアウトモールからHOコーディー・テイラーがトライ。しかしボクスも17分、これも左サイドのラインアウトモールでHOボンギ・ムボナンビがトライで2点差に。30分にはムンゴメズルが驚愕の60m強のPGを決め 8 - 7 と逆転。しかし直後の33分には絶好調のオールブラックスのWTBクラークのトライで再逆転。ただ37分にはムンゴメズルがPGを沈め、前半を 11 - 12 で折り返す。

42分、オールブラックスのCTBジョーディー・バレットのインターセプトからのトライ。その後もオールブラックスがPGを1本沈めるも、ボクスが2本PGを沈め、17 - 22 とボクスが食らいつく。しかし52分、オールブラックスが右サイドのラインアウトから左端まで大きく展開し、再びクラークがトライ。これで 17 - 27 と10点差に広がった。何となく今日はこのままオールブラックスが逃げ切るような気がした。

しかし68分、ボクスのモールに耐え切れず、オールブラックスのPRオファ・トゥウンガファシがシンビン。結果的にこれが痛かった。直後のラインアウトからFLクワッガ・スミスがトライ。スタジアムが物凄い声援に包まれる。CKも決まり 24 - 27。完全に試合の流れがボクスに傾く。75分には左サイドのラインアウトからSHウィリアムズが飛び込んでついに逆転。CKも成功。このままボクスが4点のリードを守り切って試合終了。

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スタッツ を見ると、テリトリーもポゼッションもキャリーほぼ互角。ただスクラム勝率、ラインアウト勝率、ラインブレイクはいずれもオールブラックスが上。注目すべきはペナルティの数。ボクスが5に対してオールブラックスが12と倍以上。トライ数は4対3とオールブラックスが上回ったもののPGは4対1でボクスが上回った。

オールブラックスが負ける時はペナルティが重なった時。その殆どがブレイクダウン周辺だった。

圧倒的なフィジカルで優位に立ち相手ペナルティを誘発させPGで得点を重ねる。ゴール前でもラインアウトモールを中心にフィジカルで勝負する。勿論、機を見て展開することも出来る。このシンプルで揺るがないチーム戦略。イタリアの上位互換のようなボクス。ホームチームが圧倒的に有利なエリス・パークとはいえ、断固たる戦略と世界一の選手層でライバルを撃破した。

ロス・プーマスにホームで負け、ボクスにも逆転負けしたオールブラックス。今日は30点近い試合展開。これはオールブラックスの土俵。それでも逆転負けを喫したのは実力不足と言わざるを得ないかもしれない。参謀役のマクドナルドさんの解任劇もあり、チームマネージメントも十分機能していないと言われている。ここまでは、批判の大きかったイアン・フォスター時代とあまり変わらないイメージだ。もし来週の再戦で完敗するようなことがあれば、ロバートソンさんの手腕にも大きな疑問符が付くことだろう。ただ何度も何度もピンチから這い上がってきたのもオールブラックス。来週は絶対に勝利してほしい。

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動画は個人的に印象的だった、ムンゴメズルの超ロングPGと我らがクワッガ・スミスの激アツトライシーン。




9月1日

TOP14プレシーズンマッチ
トゥールーズ 38 - 24 ペルピニャン

4分:PRロドリゲ・ネティのトライを演出
7分:SOロマン・ヌタマックのトライを祝福

おまけ:少年ファンにサイン

齋藤、頑張れ~




9月1日

PNC プールA #2

サモア 43 - 17 トンガ

サモア、普通に強いです。

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PNC プールB #2

アメリカ 28 - 15 カナダ

アメリカはカナダより強いです。


9月4日

9月のラグビーカレンダー

今月は色々なテストマッチや大会やリーグ戦があるので、自分用にまとめました。
よろしければ、参考にしてください




8月25日

【シンロクローさんとの想い出】

ラグビージャーナリストの小林深緑郎さん、自分は昔から「シンロクロー」さんと呼んでいる。シンロクローさんは、インターネットの無い時代から、あらゆる手段を使って海外ラグビーの情報を入手されていた。かすれた音の海外の短波放送(BBCのスポーツニュースやRadio New Zealand)をイヤホンで聴きながら、試合の結果や最新情報等を書き起こしていたという。その噂を聞いた人が、シンロクローさんの家には大きなレーダーみたいなアンテナがあるんじゃないかと見に行ったら、ごく普通の家だったらしい(笑)。また海外の新聞を読みたいあまりに、わざわざ帝国ホテルのロビーまで行って、1部800円くらいした新聞を買っていたという逸話もある。

並々ならぬ探究心と愛情で収集した情報は、当時「トライライン」という小冊子という形で希望者に届けてくれたらしいが、確か1990年くらいだったか、当時高校生だった自分はその小冊子欲しさに冊子代分の切手を送ったんだけど、何故だか郵送されてこなかった。2019年のシンロクローさんのトークライブに行った際にそのことを告げると、「ちょうど忙しかったのかなぁ」とバツが悪そうに笑っていた。

あと、シンロクローさんと言えばW杯。1987年の第1回から取材されていた。2015年の「ブライトンの奇跡」。違う試合の放送でスタンバイしていたシンロクローさんが、興奮を抑えきれずに J SPORTS の特設スタジオに乱入してきた。その時の嬉しそうなシンロクローさんの笑顔は今でも忘れられない。このシンロクローイズムは、解説者なのに途中でグラウンドに飛び出していった2019年の布巻選手に見事に受け継がれた(笑)。

そして、あまり知られていないかもしれないけど、2019年のW杯日本開催を失敗の許されない国家プロジェクトと捉え、ラグビー協会や企業に対し、日本への強力なサポートをお願いし続けてくれたのもシンロクローさんだった。

シンロクローさんには、もう何十年もお世話になった。常軌を逸したラグビーヲタクの今の自分を作ってくれたのは、間違いなくシンロクローさんだ。自分のラグビーに対する探究心や審美眼や情熱に大きな影響を与えてくれたことは、いくら感謝しても感謝しきれない。

享年75歳。
安らかにお眠りください。





9月5日

PNC アメリカ戦
日本代表メンバー発表


SOが変わらないということは、この試合のテーマも「超速」なのでしょうか。矢崎が欠場でFBは山沢しかいないのは分かっていただけに、山沢との相性は間違いない松田をSOにして、エリアマネージメントのしっかりした、いわゆる「オーソドックス」なラグビーを観てみたかったです。(実際どういうラグビーになるか分かりませんが…)

あと、マクカラン云々ではなく、SOとの連携という部分では、ずっと12番が課題だと思っていた中で梶村が呼ばれたので、絶対梶村が先発だと思ってました。控えにも入ってないのは個人的に残念過ぎます。サモア、フィジー戦に温存してると信じます。梶村はキックパスも蹴れるし、ディフェンスも良いし、勿論リーダーシップもあるし、ポスト中村亮土として一番適任だと思うんですけどね。

勝利はもちろん、勝ち方にも拘ってほしいです。前半「超速」し過ぎて後半「失速」する、「超速」ならぬ「失速」ラグビーはもう勘弁してほしいです。


9月6日

PNC 日本戦
アメリカ代表先発メンバー

個人的にほとんど知らないので、勉強用に先発メンバーだけですが、顔と名前を作りました。よろしければ、ご参考まで

特に要注意選手は、8番のジェイムセン・ファナーナ・ショルツと10番のルーク・カーティー、あと14番のコーナー・ムーニハムあたりでしょうか

8番のショルツはカナダ戦で、もの凄い突進力を見せてましたからね

恐らくアメリカ代表で一番有名なのは Premiership のブリストルに所属している、SOのAJ・マクギンティだと思いますが、マクギンティは PNC を欠場しています。代わりにカナダ戦の10番に入ったのが、マクギンティと同じくアイルランド生まれのカーティーです。カーティーは、NY生まれの祖母を通じてアメリカ代表資格を得ています。カナダ戦では2つのトライアシストを記録しました。そのうち一つは、華麗なチップキックを自らキャッチし、得点につなげたものでした。ただ4本のコンバージョンのうち3本を外していたので、ゴールキックの精度は高くなかったです

14番のムーニハムはカナダ戦で2本トライしました。キレキレですしイケメンです

ちなみに6番のパディー・ライアンはリコーのパディー・ライアンではありません




9月6日

SIX NATIONS 以来4か月強ぶりのレッドローズの試合。クラウディア・マクドナルドやメグ・ジョーンズはいないけど現状のベストメンバー。個人的には日本代表戦と同じくらい、あるいはそれ以上に楽しみな試合。

写真は6番のマディー・フェナティ。5月に22歳になったばかりのFWDのホープ。春の SIX NATIONS では5試合全てにベンチから出場し、トゥイッケナムでのアイルランド戦ではトライも挙げた。ちなみにトライアシストは最推しの11番ジェス・ブリーチでした。

早くフォロワーさんとレッドローズの話が出来る日が来ないかなぁ




9月6日

PNC 2019
日本 34 - 20 アメリカ

明日の景気づけに
キレッキレの福岡さんとオフロードを繋いで繋いでのトライ
W杯への布石でしたね




9月7日

PNC プールB #3
日本 41 - 24 アメリカ

◆気になった点、選手

・相変わらずの後半の勢いの無さ。
 後半:日本 17 - 14 アメリカ

・点の取られ方
 18分、4ワクァのノッコン⇒スクラムでペナルティ⇒PG
 30分、4ワクァのラインアウト空中でのペナルティ⇒ラインアウトモールからトライ
 58分、自陣マイボールスクラムで17茂原のコラプシング⇒直後のラインアウトで再び茂原のペナルティ⇒再度ラインアウトでまたまた茂原が早く入り過ぎてフリーキック⇒大外でトライ

・ハンドリングエラー
 日本 13 - 7 アメリカ

・山沢が下がった後のFB
 立川さんがFBに入ったように見えたが、状況によって前に上がったりしていた。流動的と言えばそれまでだが、果たしてこれが正解なのか気になった。

・15山沢
 ハンドリングエラー含め、精彩が無かったように見えた。代表戦ではシーズン中の輝きを見せられない状態が続いているような気がする。

・18竹内
 スクラム勝った時の、相手へのリスペクトが1ミリも感じられない雄叫び。その後、自分がコラプシングを犯す。ちなみにこの時、アメリカは誰一人雄叫びなどあげていない。ラストワンプレー、トライを獲れれば試合の印象が大分違う場面で痛恨のノッコン。自分は、こういうタイプの選手が一番嫌い。

・日本ラグビー協会の無能さ
 ラグビージャーナリスト小林深緑郎さんへの黙祷無し。2021年、日比野弘さんが亡くなられた時も同様だった。お二人とも、どれだけ日本ラグビーの発展やラグビーファン拡大に寄与されたことか。

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◆良かった点、選手

・リスタートのキックオフ
 工夫してるし、効果もあった。

・ラインアウト
 ラインアウト勝率100%。速さもタイミングも良かった。

・5ディアンズ
 タックル数は両チームTOPの21回。ラインアウトでも躍動。まだ22歳なのに貫禄を感じる。

・6コストリー
 カナダ戦も良かったが、今日も良かった。タックルはディアンズに次ぐ19回、ラインブレイクもライリーに次ぐ2回。攻守で存在感をどんどん増している。ポストリーチに少し近づいた印象。

・ハーフ団
 9藤原の速い球出し、捌き、大きな声、10李のパス、キック(チップキック、タッチキック、プレースキック)

・11ツイタマ
 キャリーは日本でTOPの13回。サポートコースが良い。特にチャンスでは、必ずパスのもらいやすい良いポジションに位置取りしている。ラグビーIQの高さがうかがえる。

・13ライリー
 リスタートキックのキャッチ、ゴール前の強さ、ラインブレイク(両チームTOPの3回)、難しいボールでもこぼさないハンドリング、個人技。文句なしのPOM。恐らく誰に聞いても13番はライリーを選ぶのではないだろうか。

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◆試合全体

カナダ戦のキックとパスの割合は 1:9.3。今日の試合は 1:6.9だった。意図的にキックの回数を増やしたのかは不明だが、さほど「超速」だけに拘らない、エリアマネージメントも意識した試合運びは、個人的には賛同できる。ただ今日のアメリカ相手ならもう少し点差を付けて欲しかった。アメリカくらいのアタックで、日本のタックルをもってすれば、ほとんどゲインされない。失点の起点のほとんどが日本のペナルティからだっただけに悔やまれる。いわゆる強豪国はミスがあっても、周りがカバーして得点に繋げない。

あと、冒頭にも書いたが、今日も前半の勢いを後半に持続できなかった。疲労なのか、相手が適応してきたのか、交代メンバーの実力なのか、あえて戦略を変えたように見えたことが原因かは不明だが、結果として同じような試合展開が続いている。

来週からはランキングが格上のサモアとフィジー。「超速」に拘り続けるのか、あくまで勝利に拘るのか、いよいよ日本代表の真価が問われる戦いが始まる。




9月8日

Women's International
レッドローズ 38 - 19 フランス

自分がレッドローズを応援する理由は「カタルシス」を得るため。そして彼女たちは九分九厘、それを与えてくれる。

来週は最大のライバル、ブラックファーンズとの対戦。もう待ちきれない。




9月8日

谷口アナの愛

『それでは放送席、ご紹介しましょう。向こう側から、ラグビージャーナリストの村上晃一さん、そして元日本代表の菊谷崇さん。

そして…小林深緑郎さんにも来て頂いてます!』




9月8日

齋藤直人 in トゥールーズ
#1 ヴァンヌ戦

スタメンはポール・グロウですが、齋藤が控えメンバーに入りました~

齋藤がSOヌタマック(フランス代表)とコンビを組み、2マルシャン / 5フラメン / 6クロス / 15ラモス(いずれもフランス代表)、11カプオッツォ(イタリア代表)、14キングホーン(スコッドランド代表)らの錚々たるメンバーとプレーするのを想像するだけで興奮しますね

ただキックオフは月曜04:05
また午前中、会社でボーっとしてしまう(笑)




9月8日

TRC Round4
スプリングボクス 18 - 12 オールブラックス

自分がラグビーを観始めて30数年。ボクスがオールブラックスに対して4連勝したのは記憶にない。調べたら6連勝した1937~49年以来の75年ぶりとなるオールブラックス戦4連勝だった。

皆さん、試合はご覧になったと思うので、メンバーの詳細は割愛するが、前節と比べ、ボクスはポジティブなメンバーチェンジである印象を持った。前節、ボクスのLOが薄くなったところを、オールブラックスは意図的にタッチキックを狙って、ラインアウトの数を増やしたが、急遽LOに入った万能のピーターステフ・デュトイが難なく対応した。今節はエベン・エツベスがLO戻り、デュトイも定位置のFLに戻った。またボクスはよっぽどのことがない限り、ボム・スコッド8名の内6名にFWDを入れるが、今回FWDは5名。今後に向けて新しいオプションを試す余裕すら感じた。

対してオールブラックスは、ネガティブなメンバーチェンジの印象。好調のイーサン・ブラッカダーやケイリブ・クラークの負傷欠場による入替。ウィル・ジョーダンのポジションも迷走中。また最近は、試合後半に勢いが出ないため、TJ・ペレナラやボーデン・バレットというベテラン勢を、先発ではなく控えに回さざるを得ないチーム事情。

とは言え、試合は一進一退の好ゲームだった。やはり試合を決したのはペナルティ。73分にオールブラックスのPRタイレル・ロマックスがオブストラクションによりシンビン。このペナルティが起点のラインアウトモールから、ボクスのHOマルコム・マークスが左隅に飛び込み、試合を決めた。なんとオールブラックスはノートライだった。

ボクスは絶対に揺るがない。『80分を23名で戦う』という確固たるチーム戦略と、もの凄い高いレベルの選手層を持ち合わせている。前節含め、試合の点差だけ見ると、オールブラックスとの実力差は、ほんのわずかのような気がする。ただそこには、とてつもなく大きな実力の開きが生まれ始めているような気もする。このTRCのシリーズがボクスの黄金時代の開幕なのかもしれない。

動画は、我らがマークスの試合を決定づけるトライと、ラストワンプレー、我らがデュトイのラインアウトスティールシーン。




9月9日

ただ事実を述べ、それについて個人的な好き嫌いを書いただけで、

・誹謗中傷だ!と絡んでくる「誹謗中傷警察」

・フォロワーの多い人間が、そんなことを書くなんて絶対見過ごせない!と絡んでくる「インフルエンサーとはこうあるべき警察」

・ラグビー精神に反してる!と絡んでくる「なんでもかんでもラグビー精神警察」

・中には、自分がエロ垢や怪しいビジネス垢以外はフォロバするのをいい事に、わざわざ捨て垢を作って、DMで罵詈雑言を送ってくる「究極の暇人」

はぁ~あ


9月9日

齋藤直人 in トゥールーズ
#1 ヴァンヌ 18 - 43 トゥールーズ

62分、TOP14の現職HCでは最も長い10シーズン目を迎えた、名将ユーゴ・モラHCに肩を抱かれ、齋藤がTOP14デビューを果たしました

相変わらずテンポの良い球出し、美しいパス、タッチキック、レフリーへの相手反則のアピール、ジャッカル!!(カプオッツォから祝福のハグ)...短い出場時間ながらも、特に違和感なく、SOヌタマックと共にチームを前に推し進めました。齋藤が出場してからトゥールーズは2トライ、ヴァンヌは1トライでした

顔つきも精悍に見えましたし、落ち着いてプレー出来たと思います。上々のスタートと言えるのではないでしょうか。次節の対戦相手は強豪ラ・ロシェルなので、デュポンが戻るかもしれませんが、次節も出場機会があると良いですね




9月11日

自分が思う、尾崎晟也(サントリー)の最大の特徴はボールのもらい方だ。試合中、尾崎だけを目で追っていると、尾崎は味方のサポートラインに、ひたすら愚直に走り続けている。例え無駄走りになっても、決してさぼらない。そしてトップスピードでボールをもらえた時は、大抵ラインブレイクやトライに繋がっている。

あと特徴的なのは、カバーリング。ボールが動く前に動き出して、ピンチの目を摘むことが多いように見える。プレーの予測が出来る、ラグビーIQの高さをしばしば感じる。

ここ2シーズンのアワード受賞歴は以下の通り。

◆ リーグワン2022-23
・最多トライゲッター
・ベストフィフティーン

◆ リーグワン2023-24
・ベストラインブレイカー
・ベストフィフティーン
※最多トライのマロ・ツイタマ(静岡、15トライ)と1差の2位

一日も早く、日本代表に呼ばれますように




9月11日

桜のエース - ディラン・ライリー

ライリーの日本代表初キャップは、2021年10月のオーストラリア戦でした。その後、2023年のW杯含め、ほぼ代表の全試合に先発で出場しました。随所で良いプレーや良い走りは見せていましたたが、数字だけ見ますと、19試合出場でわずか2トライでした(W杯は4試合全出場もノートライ)。もともと、速くて強くて上手くて守備範囲の広いアウトサイドCTBなのですが、代表戦に限っては、全く結果が出ていませんでした。

それが今年、テストマッチ4試合で4トライの大活躍です。気づけば、いまの日本代表では、数少ないW杯経験者で、今の日本代表においては若手の成長を手助けするという、従来とは違う立場や役割が、今のプレーぶりに好影響を与えているのかもしれませんね。特にアメリカ戦では、トライアシスト、リスタートのキックオフキャッチなど、トライ以外のプレーも出色の出来でした。今や日本代表のエースの風格を感じます。今後も期待大ですね。

最近のプレーぶり、まとめてみました。




9月13日

直近の対アメリカ2連戦。格上のアメリカに対しフィジカルバトルで一歩も引かなかったサクラ15。ただ結果は、17 - 17 と 8 - 11 で1勝も出来なかった。敢えて「たられば」を書くとすると、1試合目の試合終了間際のサクラ15のノーボールタックルのペナルティ(個人的にはアメリカのオブストラクションに見えた)が無かったら。。。2試合目、(自分が覚えている限り)3度はあったゴール正面のペナルティでPGを狙っていたら。。。強豪アメリカに2連勝のチャンスもあった

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さてイタリア戦のメンバー。最も目を引いたのが10山本と12大塚のダブルSO体制。この並びは(恐らく)テストマッチでは初めて。ロングキックを蹴れる2人を並べてエリアで優位に立つ戦略か

8ジェニファと14香川メレには結果を残して欲しい。初キャップの22SH妹尾も要注目だ。個人的には特に3永田、5吉村、9津久井、10山本、17公家、20細川、23松村に期待している。(←推し多過ぎ(笑))

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WXV2直前の大事な一戦。個人的に思うサクラ15の最大の課題は「得点力不足」。2019年にレスリーさんがHCになって以来、サクラ15が進化していることは間違いない。特にDF面では、世界の強豪国と互角に渡り合えるくらいに成長してる。あとはゴール前で獲りきる力。バックス陣の奮起は勿論、アメリカ第2戦で拘り続けたものの、結局獲りきれなかったモールでも獲りきって欲しい。それとも確実にPGを狙いに行くのか、長田キャプテンの判断にも期待したい

頑張れ、サクラフィフティーン




9月13日

PNC 準決勝 サモア戦 日本代表メンバー発表

いよいよエディーさんの考えが分からなくなってきた。

アメリカ戦であれだけ良いパフォーマンスを見せていた李を先発SOで使わないとは驚いた。いくらモアナ・パシフィカで活躍中のSHジョナサン・タウマテイネ、SOダンジェロ・レウイラ、FBダニー・トアラらの主力メンバーが不在とは言え、サモアがアメリカよりフィジカルが強いのは間違いないだろう。そういうハイプレッシャーの中で李を育てるべきなのではないだろうか?李が「超速」の要だったのではないのだろうか?SO立川さんということは、エディーさん自ら「超速」を方向転換したということなのだろうか?それとも李をマーカス・スミスにでもしようとしてるのだろうか?他のメンバーやポジションも色々試行錯誤してるようだけど、せめてPNCくらいSOの起用に関して一貫性を持って欲しかった。勿論、立川さんが下がったら李をSOにあげて、髙橋をFBに入れるのだろうけど。。。

いよいよエディーさんの考えが分からなくなってきた。


9月14日

PNC 準決勝 日本戦
サモア代表先発メンバー

何人か知らない選手がいたので、勉強用に先発メンバーだけですが、顔と名前を作りました。よろしければ、ご参考まで

FWDだけですが、個人的に思う要注意選手は、6番キャプテンのマクファーランド。W杯のチリ戦でPOMを獲ってましたね。198cmあるので、空中戦やオフロードが上手です。

そして皆さんご存じ、釜石でプレーしてる4番ベンジャミン・ニーニー。昨シーズン全10試合で6回もPlayer of the Weekに選ばれました。キャリーも強くてオフロードも上手です。

そして7番アイオノ。トライの獲れるFLです。トンガ戦で2トライ獲ってました。

サモアは7月、イタリアを 33 - 25 で撃破しました。ただ、その時のメンバーとは、No.8 / ハーフ団 / 両WTB / CTB / FBの7人が替わっていますので、大分攻撃力は落ちると思います。ただ1~7番は同じメンバーですので、FWDの強さは変わらずですね。

このメンバーなら、日本はマストウィンです




9月14日

先週のイタリア戦からはフロントロー3人を替えてきたが、これは恐らくブラックファーンズの強いスクラムに対抗するためだろう。そしてロックにはアビー・ウォードが戻った。バックス陣の変更は1人だけ。ベテラン34歳のエミリー・スカーレットがエレナ・ローランドに替わりCTBに入った。

ブラックファーンズとは、2023年11月のWXV1以来の対戦。会場はトゥイッケナム・スタジアム(命名権契約により2024年9月から「アリアンツ・スタジアム」と称する)。既にチケットが40,000枚以上売れてるとのこと。

今週1週間は、この試合をモチベに頑張った。最大のライバルを撃破して欲しい




9月14日

今日の頂上決戦
レッドローズ v ブラックファーンズ
会場はアリアンツ(旧:トゥイッケナム)

そのチケット価格はなんと『全席5£』
(日本円で920円くらい)
自分なら30,000円くらいまでなら出すよ

これがイングランド協会の考える「普及」です




9月14日

関東大学ラグビー対抗戦 #1
立教 6 - 57 早稲田

実況:松本圭祐さん
解説:大西将太郎さん

矢崎、”貫禄”の4トライ




9月15日

自分で縦に行かずにすぐにパスを投げるバックス
パスがお辞儀するくらい広すぎるラインのバックス
意図の不明なキックでFWD陣を疲弊させるバックス
相手の簡単なキックもキャッチすら出来ないバックス

特に11番と15番、全く役に立たない
メンバー選考含め、抜本的な改革が必要なレベル

あれだけ頑張ってるFWDやSHが可哀想過ぎる




9月15日

全ての女子ラグビーファンに観て欲しい

Women's International
レッドローズ 24 - 12 ブラックファーンズ


◆ 気迫
◆ パワー
◆ スキル
◆ スピード
◆ フィジカル
◆ 41,523人の観客

サクラ15の試合との違いに愕然とする




9月15日

齋藤直人 in トゥールーズ
#2 ラ・ロシェル戦

開幕戦に続き、齋藤が控えメンバーに入りました
海外の記事によればデュポンは9月一杯休養とのこと
何とか先発を勝ち取って欲しいですね




9月15日

PNC 準決勝 #2
日本 49 - 27 サモア

◆ 良かった点、選手

・スクラム(92%)、ラインアウト(100%)
 セットプレーの安定は大きい。

・後半の戦いぶり
 ここまでは必ずと言っていいほど後半失速したが、今日は交代メンバーの勢いもあり、最後まで集中力が途切れなかった。

・オーソドックスな戦い方
 完全に方向転換したのかは不明だが、今まで言葉だけが上滑りしていた「超速」ラグビーではなく、エリアも意識する、所謂オーソドックスなラグビーをしっかり遂行すれば、試合の主導権を握れることが分かった。ただ数字を見ると、キックとパスの割合は 1:9.4 で、パスの割合も多い。つまり、オーソドックスに見えても実際はパスが多い。これが普通に強いチームの印象だと思う。

・規律
 ペナルティの数は7。素晴らしい。

・15李
 SO立川さんとのコンビも機能していたし、何よりFBに入りスペースがある状態でのプレー選択(パス、キック、キックパス)が非常に良かった。特に44分。李のグラバーキックから、長田⇒李⇒下川と繋いだトライ。あれは強豪国にしか出来ないトライだと思う。久々に鳥肌が立った。強風の中、コンバージョンも100%。自分は「李否定派」だったが、今日の活躍はぐうの音も出ない。恐れ入りました。

・10立川さん
 これぞ熟練の技か。SOとしてチームを何度も前に推進してくれた。何気にキックも飛ぶ。

・9藤原
 ラック到達の速さとパスアウトのスムーズさは抜群だった。どんどん良くなる。途中、足が痛そうだったけど、それでもあれだけやれる根性も素晴らしい。

・7下川
 ワークレートが尋常では無い。ボールのある所にどこでも顔を出していた印象。

・23髙橋
 1本目はご愛敬だが、トライを獲れる力は素晴らしい。

◆ 気になった点

・ラインディフェンス
 コミュニケーションミスなのか、何度もサモアに突破された。サモアはキャリー76回だがラインブレイクが8回もあった。(ちなみに日本はキャリー140回、ラインブレイク7回)

◆ 全体

多分、どこのメディアでも書かないだろうからあえて書くけど、今日のサモアは、ずばり「2軍」です。FWDは1軍クラスだけど、バックスの主力7人の内、6人が欠場でした。

ただ、それが前提としても、エディージャパンのベストゲームだったと思う。多彩な攻撃、トライを獲りきる力、規律、セットプレー。そしてSO立川さんとFBの李のオプションを増やせたのは収穫だと思う(所属チームと代表でポジションが異なる問題は、今後も付きまとうだろうが。。。)。サモアのミスにも助けられた試合でもあるけど、試合全体を通して、十分ナイスゲームだったと言えると思う。何より、試合に出続けてるメンバー全員の個々のプレースキルが、どんどん良くなってると感じた。

なんだかんだ言うけど、やっぱり日本代表がすっきり勝つと気持ちが良い。もうビールが上手い。暑い中、現地観戦された皆さん、お疲れ様でした。カンパ~イ




9月15日

【今日の個人的ベストシーン】

明治の4年間、文字通り(武井)日向の陰で己と戦い続けた男。
そんな男が神戸で着実に力を付け、今日、陽の当たる舞台へ駆け上った。
自分はこういう苦労人、大好きです。

松岡賢太、初キャップおめでとう。



Lennyの#ラグビー豆知識

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