ミスターラインアウトの引退 - 大戸裕矢 🎦


2026年5月6日

静岡ブルーレヴズ(旧・ヤマハ発動機ジュビロ)一筋で14シーズンプレーした大戸が引退を発表しました。

大戸は、派手さよりも「献身的なハードワーク」と「高い戦術理解度」でチームを支え続けた、ラグビー界でも屈指の玄人好みな選手だと思います。36歳となる今シーズンもリーグ戦全試合に出場するなど、驚異的なタフさを誇りました。特にラインアウトでの判断力が非常に高く、相手の弱点を突くサインプレーの構成など、「ラインアウトリーダー」として不可欠な存在でした。正しいスキルを徹底しており、激しいコンタクトの中でも怪我が少なく、反則をしないクリーンなプレーヤーとしての印象が強いです。

大戸の真骨頂は、やはり「ラインアウト」です。相手のわずかな視線の動きや足の位置から、次にボールが投げられる場所を予測し、相手が飛ぶ瞬間に自分も反応し、空中でボールを奪い取る「スティール」の技術はリーグ屈指でした。大戸はラインアウトの司令塔である「コーラー」を長年務めました。相手のジャンプが少し遅れた瞬間や、リフターが油断した隙を逃さず、瞬時にサインを切り替える判断力や自分が飛ぶ方向を体の一部(指先や肩の角度など)で味方にだけ伝え、相手が反応するより0.1秒早く宙に浮く技術を持っていた思います。そうでなければ187cmとLOとしては小柄な大戸が、2m級の外国人選手を相手にしてもボールを支配し続けたことの辻褄が合いません。



これまでの日本ラグビー界への貢献に感謝と敬意を込めて、主なトライシーンをまとめました。

◆ 2018-19
第6節:キヤノン戦
日本選手権準決勝:サントリー戦

◆ 2022
第11節:パナソニック戦

◆ 2022-2023
第1節:トヨタ戦
第4節:東芝戦
第15節:パナソニック戦

◆ 2023-24年
第14節:サントリー戦
第15節:神戸戦

◆ 2024-25
第16節:キヤノン戦





今までありがとうございました。
最後の試合も頑張ってください。