659 スーパーラグビーパシフィック2026の新ルール


2026年2月19日

原田とディアンズがスーパーラグビーパシフィックに加入しました。明日、2人のチームの対戦もありますし、皆さんもこれまで以上に観る機会が増えると思いますので、今季からスーパーラグビーパシフィックに試験的に採用された新しいルールを改めて紹介します✍️

1. ペナルティトライ時のカード提示が裁量制に

これまでペナルティトライ(反則がなければトライだったとみなされる場合)が与えられた際は、反則をした選手に自動的にイエローカードが提示されていましたが、今後はレフリーの裁量に委ねられます。悪質なプロフェッショナルファウルと、不運なミスを区別することが目的です。

これ、丸投げされる主審は堪らないですね。大きな大会になるほど、主審がイエロー出すか出さないかで揉めそうですね。

2. アクシデンタルオフサイドなどのフリーキック化

アクシデンタルオフサイドや、ラックからボールを出すのが遅れた場合の再開方法が、スクラムではなくフリーキックに変更されます。これにより、スクラムの組み直しによる中断時間を減らし、インプレー時間を増やします。

スクラムでアイデンティティを示したい選手やスクラム大好きファンにはいかがなものですかね。

3. 「ユーズ・イット」後のラックへの参加禁止

レフリーがラックで「ユーズ・イット(使え)」とコールした後、ボール保持側の選手は新たにラックに参加(バインド)することが禁止されます。これは、ボックスキックを守るために選手が数珠つなぎになる「キャタピラーラック」を防ぎ、素早い展開を促すための措置です。

4. 50:22のバックパス制限撤廃

蹴る前に自陣ハーフ(50mラインより後ろ)へバックパスすることが認められるようになります。これまでは自陣ハーフへバックパスをすると50:22の権利を失っていましたが、より戦略的なキックが活用しやすくなります。

5. クイックタップの適用範囲拡大

ペナルティやフリーキック時のクイックタップ(素早いリスタート)が、マーク地点の左右1メートル以内、またはマーク後方であればタッチラインと平行に走る2メートル幅のライン内のどこでも実行可能となります。正確な地点に合わせる手間を省き、攻撃のテンポを維持します。

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ちなみにルール変更では、概ね南半球が先行し、その後北半球が追随する形ですね。例えば20分レッドカードなどは、確か2022年にはスーパーラグビーパシフィックで導入されましたが、ヨーロッパの反対で採用が遅れ、ようやく去年の秋から国際試合でも採用されることになりました。

近年のルール変更の主な目的は、試合のスピードアップですが、それと同時に、攻撃側に有利なルールにしてトライを増やそうというものが多いですね。これは World Rugby のブレット・ロビンソン会長がオーストラリア出身であることを考えると、スクラムに問題を抱えがちなワラビーズと、スクラム強国の南アとフランスになかなか勝てないオールブラックスに有利になるルールを会長自ら推し進めてるのでは、と個人的に邪推しています。

LENNY'S RUGBY

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