570 不撓不屈 - 藤 殊華
2024年12月3日
YOKOHAMA TKM所属の23歳のPR。
藤選手は、相当以前から自分をフォローしてくれてたので、ずっと気になっていた選手。どんなプレーをするのか観てみたかったけど、度重なる怪我に悩まされていた。2018年に、試合中に選手生命も危ぶまれる膝の大怪我をした。膝脱臼・靭帯断裂・膝が逆に90度曲がって、医者からは足を切断する可能性があるとも言われたらしい。2023年に、アルカスからTKMに加入した時の写真も左腕(肩?)を吊っていた。そしてプレシーズンに前十字靭帯を再断裂した。肩・膝・足首で8回目の手術、とインスタに綴られていた。それもあって、自分は、まだ1度も生で藤選手のプレーを観たことが無かった。
そして迎えた今年のOTOWAカップ初戦。フェニックス戦のメンバー表に18番の藤選手の名前を見つけた。嬉しかった。初戦の会場は千葉の印西。家からは2時間以上かかる。ただ居ても立っても居られなくなり、嫁さんを誘って会場に駆け付けた。後半15分過ぎくらいだっただろうか。藤選手がピッチに登場した。彼女は両足にサポーターをしていた。自慢じゃないけど、自分は選手の体つきや動きを少し観ただけで、どの程度の選手かが大体分かる(←自慢w)。藤選手は171cm/78kg、いかにも有能なFWDの体型と動きだった。案の定、彼女は何度もタックルに刺さっていた。初めて生で観た藤選手のプレーに、色んな感情が沸き上がり、身震いした。試合後、嫁さんに藤選手の写真を見せながら話をしたら「ばあば(自分の母)の若い頃に少し似てるね」と言われた。どうりで親近感が湧くのが腑に落ちた。
これだけ怪我が多く、それでも復活してきた選手を、自分は知らない。それにしても一体、何が彼女をラグビーへと突き動かすのだろうか。元日本代表HOで、今は神戸スティーラーズで20年以上もチームのマネジメントを担当されている、お父さんの高之さんのDNAか。それとも。。。
その答えを探しに、日曜日にもう1度府中まで行くことに決めた。
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