497 女子シックスネーションズ2024開幕


2024年3月19日

1. スケジュール(日本時間)

◆ ラウンド 1
03.23(土) 23:15 フランス - アイルランド
03.24(日) 01:45 ウェールズ - スコットランド
03.25(月) 00:00 イタリア - イングランド

◆ ラウンド 2
03.30(土) 23:15 スコットランド - フランス
03.31(日) 01:45 イングランド - ウェールズ
03.31(日) 23:00 アイルランド - イタリア

◆ ラウンド 3
04.13(土) 22:15 スコットランド - イングランド
04.14(日) 00:45 アイルランド - ウェールズ
04.14(日) 20:30 フランス - イタリア

◆ ラウンド 4
04.20(土) 22:15 イングランド - アイルランド
04.21(日) 00:45 イタリア - スコットランド
04.21(日) 23:15 ウェールズ - フランス

◆ ラウンド 5
04.27(土) 20:15 ウェールズ - イタリア
04.27(土) 22:30 アイルランド - スコットランド
04.28(日) 00:45 フランス - イングランド

男子の 6Ns をご覧になった方はもうお気づきでしょうが、対戦の順番は男子と全く一緒です。



2. 大会冠スポンサー

一昨年、昨年と TikTok が冠スポンサーでしたが、今年から男子と同様に GUINESS(ギネス) が冠スポンサーになります。昨年の11月に、男女合わせて年額1,500万£(約30億円)という巨額のスポンサー契約が締結されました。

当時の記事によると、6Ns のチーフ・エグゼクティブであるトム・ハリソンは、こう語っています。
「女子の試合はラグビーにとって最大の成長エンジンであり、このパートナーシップを通じて、ギネスはこの成長を加速させる一助となるでしょう。この新たなパートナーシップは、男女が同じ土俵で戦えるよう、女子大会のスキルと才能をサポートするものです。」

男子の 6Ns の優勝賞金が500万£(約9億5,000万円)と言われていますので、女子の優勝チームにもこれまで以上に相当な賞金が与えられるものと考えられます。

恐らくこの契約締結の裏には、ギネスのジェンダー平等の取り組みへのアピールは勿論、アメリカ、ヨーロッパ、カナダ政府が、安全保障上の脅威を理由に TikTok へのアクセスを制限する提案をエスカレートさせていることも関係していることでしょう。



3. 大会注目度

ワールドラグビーによれば、女子ラグビーは近年において記録的な成長を遂げており、世界のラグビー競技人口の4分の1を女子が占めていると言われています。2025W杯からは出場チームが現在の12チームから16チームに拡大されると発表され、昨年の秋からは WXV という国際大会も始まりました。

W6Ns も特にヨーロッパでは男子同様、W杯に次ぐ注目の大会になっていまです。ちなみに昨年の W6Ns の最終節のイングランド対フランス戦は、トゥイッケナム・スタジアムに世界記録となる58,498人の大観衆を集めました。



今年も既に第1節のフランス対アイルランド戦のチケットが1万枚以上、第2節のイングランド対ウェールズ戦が1万5千枚以上売れていると報じられています。






4. 優勝予想

以下が3月18日付けのワールドランキングです。

1位:イングランド(通称:レッドローズ)
3位:フランス
6位:ウェールズ
7位:イタリア
8位:スコットランド
10位:アイルランド

優勝の大本命はレッドローズで間違いないでしょう。レッドローズは2019年から大会5連覇中です。唯一と言って良いライバルがフランスです。フランスにも Championnat de France féminin de rugby à XV(通称:Elite 1)という女子国内リーグがあるのですが、イングランドの Premiership Women's Rugby(略称:PWR)と比べるとTV放送、プロ化、観客動員などの面で遅れをとっています。ただ、先月末のASMロマーニャ対スタッド・ボルドゥレ戦では6,000人以上の観客を集めるなど、人気も実力もどんどん上昇していますので、レッドローズも油断は禁物でしょう。



5. レッドローズ注目選手

※これは個人的な好みと自己満足で書いてますので、読み飛ばしてください(笑)

HO:ラーク・アトキン=デイヴィス
LO:ゾーイ・オルドクロフト
FL:アレックス・マシューズ
FL:マリー・パッカー
SH:ナターシャ・ハント
SO:ゾーイ・ハリソン
SO:ホーリー・アッチソン
CTB:エミリー・スカーレット
CTB:エレナ・ローランド
WTB:ジェス・ブリーチ(女子で一番好きな選手)
WTB:アビー・ダウ
FB:エリー・キルダン

...結局、ほとんどの選手を挙げてしまいました(笑)

なお、PWR のチーフスで大活躍中の小林 花奈子のチームメイト、快速 WTB のクラウディア・マクドナルドは首の負傷により本大会は欠場となりました。



6. 観戦方法

色々な方法はあるのでしょうが、自分は W6Ns の放映権を所有する BBC の「BBC iPlayer」で視聴する予定です。ご興味ある方は「BBC iPlayer」「VPN」「テレビライセンス費用」などをキーワードにして検索すれば詳細が分かると思います。

なお、試合のハイライト動画は随時、自分のホームページにリンクを張る予定ですので、よろしければご利用ください。2019年からのハイライト動画もこちらからご覧いただけます。

WOMEN'S SIX NATIONS

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最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さんが少しでも海外女子ラグビーにも興味を持っていただき、世界と日本女子ラグビーの実力の違いや環境の違いを考えるきっかけになれば嬉しいです。

Lennyの#ラグビー豆知識

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