494 ウェールズの英雄、代表引退 - ジョージ・ノース
2024年3月14日
ジョージ・ノースが今週のシックス・ネーションズ最終節で代表活動を引退することを発表した
ノースは現役国際選手の中では最多トライ記録を保持している(総合7位:49トライ)
キャリは長いがまだ31歳
寂しい…寂しすぎる
個人的な想い出などを書きましたので、もし良かったら読んでください
ノースを初めて観たのは2010年11月のスプリングボクス戦。試合には負けたが2トライをマークした。代表デビュー戦の若者の力強い走りに衝撃を受けたのは今でも憶えている。調べたら僅か18歳と214日の青年だったことに更に強い衝撃を覚えた。ちなみにノースはこのトライでウェールズ代表デビュー戦でトライを挙げた史上最年少選手となった。また、デビュー戦であるか否かを問わず、ラグビーの主要国を相手に2トライを挙げた当時史上最年少の選手にもなった。
193cm/109kgの恵まれた体躯。スピード、強さ、ステップ、オフロード、キック処理、タックル、その全てが超一流だった。個人的には一番好きなのはノースのボールのもらい方。デコイランナー(囮のランナー)の後ろからタックラーの死角にトップスピードで走り込みパスを受け走りきる。そしてゴール前の強さも別格だった。5mくらい前でタックルを受けてもタックラーを引きづりながらインゴールに飛び込んだシーンをいくつも憶えてる。
ニュージーランド代表の伝説的ウイングになぞらえ「ウェールズのジョナ・ロムー」とも呼ばれたノースは、2011年から4大会連続でW杯にも出場。ブリティシュ&アイリッシュライオンズにも2回参加し、長年に渡り北半球No.1のWTBの名をほしいままにしていた。
そして個人的に一番嬉しかったのは、「チーム・オブ・ザ・デケード」に14番として選出されたこと。これはワールドラグビーアワードで審査員により選考された過去10年間(2010~19年)のBest15のこと。錚々たるメンバーの中にノースが入っていた時は凄く嬉しかったし何故だか誇らしかった。
ノースは14年も国際舞台の第一線で活躍し続けているので、もうベテランにも感じられるが、先ほども書いたように18歳でデビューしてるので年齢はまだ31歳。まだまだ次のW杯も目指せると勝手に思っていたので代表引退を聞いた時にはショックだった。ただ14分近い以下のインタビュー動画でノースの心情が理解できた。インタビュー中、ノースは何度も涙を堪えていた。
土曜日のシックスネーションズ最終節のイタリア戦。ノースの勇姿を目に焼き付ける。
George North emotional as he announces retirement from international rugby
最後にノース自身の代表引退コメントの訳を置いておきます。
『土曜日の試合で、私の国際的なキャリアに終止符を打つことを決断しました。
14年間プレーしてきましたが、今が引き際だと感じています。
ウェールズのジャージを着た一瞬一瞬を愛し、大切にしてきたし、
素晴らしいチームメイトたちとともにプレーできました。
自分の夢を生きることができて、とても幸運でした。
今は次のステージにワクワクしています。
長年に渡ってサポートしてくれたことに感謝しています。
ありがとう、
ジョージ』
おまけ:Groggs製のノースのフィギュア(£99.95)
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