323 バニングスNPC
2022年8月8日
先日のマッケンジーの投稿で「(バニングス)NPC」が開幕したと書きましたが、そもそも「(バニングス)NPC」って何ですか?というお問い合わせのDMをいただいたので、簡単にまとめました
ご参考まで
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◆ バニングスNPC(BUNNINGS NPC)
まずニュージーランドラグビーの位置づけですが、以下のようになっています。
オールブラックス ← スーパーラグビー ← バニングスNPC ← 地域・学生・クラブラグビー
頂点がオールブラックスです。
バニングスNPCは、最もレベルの高い<国内>プロリーグになります。
スーパーラグビーは<国際>プロリーグになります。
2021年からはオーストラリアの大手ホームセンター「バニングス」がリーグの冠スポンサーになりましたので、「バニングスNPC」という愛称で呼ばれます。それ以前は「マイター10」と呼ばれていました。
「NPC」は2005年までの選手権タイトルが「National Provincial Championship」だったので、その頭文字を取っています。日本では「州代表」と呼ぶ人が多いですかね(自分も)。
リーグは8月の頭に開幕し、10月の中~下旬くらいまで戦います。
チーム数は14チームあり、7チームずつ2つのカンファレンスに分けられます。
それぞれ「オッズ・カンファレンス」「イーブンズ・カンファレンス」と呼ばれます。
カンファレンスは互いに1回ずつ対戦し、さらに対向カンファレンスチームとのクロスオーバーマッチが4回行われ、上位4チームずつがプレーオフに進んでいきます。
冒頭に書いた通り、学生ラグビーやクラブラグビーで活躍すると州代表に呼ばれ、州代表で活躍すればスーパーラグビーのチームと契約できます。
なお州代表のチームはスーパーラグビーのチームの完全な傘下ではないのですが、関係性がありますので、例えばワイカトのノンプロ選手に対しては、チーフス以外のチームは交渉できないという決まりがあるみたいです。
ワイカト ←→ チーフス、ノース・ハーバー ←→ ブルーズ、オタゴ ←→ ハイランダーズ
カンタベリー ←→ クルセイダーズ、ウェリントン ←→ ハリケーンズ、等々
日本人も何人か州代表の試合に出場したことがあります。有名どころでは田中 史朗と堀江 翔太と立川 理道がオタゴ、内田 啓介がタスマンと契約して試合に出ました。
最近ではサントリーのNo.8 箸本 龍雅がオークランドBに入って武者修行してるみたいです。
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自分はテビタ・リーが好きなので今後もバニングスNPCの試合を追っかけていくつもりです。
試合のハイライト動画は「All Blacksの公式YouTubeチャンネル」に「Domestic Rugby」という再生リストがあるので、そこから観れます。よろしければ。
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