285 デリバレイト・ノックオン
2022年3月12日
昨日のサントリーvsクボタ
前半終了間際、マッケンジーが掲題のプレーでペナルティ+シンビンになりましたが、このプレー、自分には自然な動きに見えました。
この反則について以前から思う所がありましたので、少し書きました。
「デリバレイト」とは意図的とか故意の、という意味です。
つまり故意のノックオンということになります。
以前は「インテンショナル・ノックオン」と言っていました。
状況としては、相手のパスを途中ではたき落とす事で、『ラグビーの継続性を著しく損ねる行為』ということで非常に重い反則になります。
故意かどうかの判断はTMO等でレフリーに任されますが、一般的にはボールを取りに行った際に、手の平が上を向いている場合は故意と見なされずノックオンと判断されるようです。
ディフェンダーが相手ボールを取ろうとして手を出したり腕を伸ばすのは、本能的でごく自然な動きですし、仮に相手のパスを空中でカットし、地面に落とさずそのまま保持出来ればインターセプトとなり大幅にゲイン出来ます
つまりデリバレイト・ノックオンとインターセプトはほんの紙一重であるにも関わらず、罰則が重すぎると思っています。
明らかに片手で上からボールをはたき落とした場合を除いては、ノックオン、あるいはシンビンなしのただのペナルティくらいの扱いで良いのではと思います。
世界的なディフェンスの傾向として「ラッシュアップ・ディフェンス(前に出るディフェンス)」が主流になっている現在、柔軟な競技規則の改定が求められます。