5月


① クルセイダーズが5年連続優勝

ニュージーランドのクライストチャーチ(オレンジセオリー・スタジアム)で5月8日、同国内大会「スーパーラグビー アオテアロア」のプレーオフ決勝がおこなわれ、クルセイダーズがチーフスに 24-13 で競り勝ち、連覇を達成した。スコット・ロバートソンHC率いるクルセイダーズは、国際大会として実施されていたスーパーラグビー時代から数えて5年連続の優勝となった。

クルセイダーズ、強いね~!





② レッズが10年ぶりの優勝

オーストラリアの国内チャンピオンを決める「スーパーラグビー AU」のプレーオフ決勝が5月8日、ブリスベンでおこなわれ、約4万2000人の大観衆の前で、レギュラーシーズン1位通過のレッズが前年王者のブランビーズに 19-16 で逆転勝ちし、10年ぶりの優勝に歓喜した。

試合時間の80分を超えても激しい攻防が続き、ブランビーズの守りはしぶとかったが、数的有利のレッズは85分、FWがゴール前でパワープレーを挑んだあと、ボールを手にしたSOジェームズ・オコナーが劇的な逆転トライを決め、サンコープスタジアムは熱狂と歓喜に包まれた。これは本当に鳥肌ものだった。

おめでと~!!



③ 女子のラグビーワールドカップの開催日決まる

ワールドラグビーは5月11日、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で来年に延期したラグビーワールドカップ2021ニュージーランド大会(女子)の新たな日程を発表した。2022年10月8日が開幕となり、11月12日まで開催される。

プレーヤーウェルフェアを最優先して考慮し、全出場チームの試合間休養日を最低でも5日間確保する試合日程となる。また、女子のラグビーワールドカップとしては南半球初開催であり、季節は北半球と反対のため、通常よりも遅めの時期の開催にすることでプレーヤーとファンは長い日照時間と温暖な天気を楽しむことができる。

レッドローズ(イングランド女子代表)、優勝期待してるぞ~!



④ キアラン・リードが引退

世界最高のナンバー8と呼ばれたキアラン・リードが、引退を表明した。プロラグビー選手としてのキャリアは約15年。最後は、トヨタで現役生活を終えた。

5月15日、トップリーグのプレーオフトーナメント準決勝でパナソニックに 21-48 で敗れ、これがラストゲームとなった。コロナの影響で花園ラグビー場は無観客となり、さびしい舞台となったが、茂野と共同キャプテンを務めてトヨタをけん引してきた35歳は、チームメイトに何かを伝えるかのように、80分間フル出場で戦いを終えた。

リードはオールブラックスとして歴代3位の127キャップを誇る。そのうち52試合でキャプテンを務めた。2011年には自国で開催されたワールドカップで悲願の優勝に大きく貢献。2015年大会でも中心選手として活躍し、ワールドカップ連覇を成し遂げた。そして、2019年に日本で開催された大舞台ではキャプテンとしてオールブラックスを率い、栄冠に輝くことはなかったが、東京スタジアムでおこなわれた3位決定戦で最後のハカを披露し、誇り高く戦い、銅メダルを胸に笑顔でオールブラックスでのキャリアを終えていた。

2020-2021シーズンは、長年のライバルだったオーストラリア代表主将のマイケル・フーパーがトヨタに加わり、世界的にも話題となった。2人はしっかりと友情を育み、ラストゲーム後の会見はフーパーと2人で出席し、トヨタでの思い出をかみしめていた。

「日本でのラグビーはとても楽しかったです。日本中のトヨタのファン、サポーターの皆さんに心からお礼を申し上げたいです。残念ながら昨今の状況においてはスタジアムを満員にするのはかないませんでしたが、皆さんを笑顔にできたことも多かったと思います。すべての方々のサポートに、本当に心から感謝申し上げます。」

お疲れ様でした。ありがと~!





⑤ トゥールーズがヨーロッパ制覇

2020-2021シーズンのヨーロッパ最強ラグビークラブを決める「ハイネケン・チャンピオンズカップ」の決勝が、5月22日にロンドンのトゥイッケナム・スタジアムでおこなわれ、トゥールーズが同じフランスチームのラ・ロシェルに22-17で競り勝ち、11季ぶりにヨーロッパの頂点に立った。
トゥールーズは優勝回数記録で並んでいたレンスター(アイルランド)よりひとつ多く歴史に名を刻み、史上最多5度目の栄冠獲得である。

トゥールーズの時代だ~!





⑥ パナソニックが5シーズンぶりの日本一

第58回日本ラグビー選手権大会を兼ねたトップリーグプレーオフトーナメントの決勝が、5月23日におこなわれ、パナソニックがサントリーを相手に 31-26 と競り勝った。

国内リーグは来季から新しいリーグに生まれ変わるため、パナソニックは最後のトップリーグチャンピオンとなり、5シーズンぶり5回目の優勝。日本選手権としては、三洋電機ワイルドナイツ時代から数えて6回目のタイトル獲得である。

悔しいけど、おめでと~!



⑦ 福岡がトップリーグMVP

トップリーグの年間表彰式が5月24日におこなわれ、MVPにはパナソニックの優勝に大きく貢献した福岡堅樹が輝いた。医師を志し、今シーズン限りで引退することを表明していたWTBの福岡は、ワールドクラスと呼ばれたスピードを武器に、リーグ戦とプレーオフトーナメント(10試合出場)で計14トライを挙げ最高のフィニッシャーであることを証明し、ベストフィフティーンにも選出された。

「引退する最後の年にこのような最高の栄誉をいただいて、本当に光栄に思う。残された試合が何試合とかいっさい考えずに、目の前の一試合一試合に、自分ができる最高のパフォーマンスを少しでもファンのみなさんに届けたい、自分自身も後悔が残らないように全力を尽くしたいという思いで目の前のことに集中してやってきた。」

あと2年観たかったけど、お疲れ様でした。ありがと~!



Lennyの#ラグビー豆知識

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