236 2023W杯はフランス優勝!?


先日のオータム・ネーションズのフランス vs ニュージーランドを観て以来、フランスのことが気になってしょうがないので色々書いてみようと思う。

多分 Twitter では書きづらいことも書いてしまうと思うけど、あくまで個人的見解ということでご容赦くださいね。あとタメ口の口調なのも許してね。
※自分は、好きな音楽かけてお酒を飲みながら、ラグビー関連の事をあれやこれや調べる時間がお気に入りなので、すでに幸せモードに突入してます。

とは言え、何かテーマを決めよう。こんな感じかな。

1. フランス代表の現在
2. ニュージーランド戦の振り返り
3. ディシプリン(規律)- フランスと日本との違い ← 後付け



1. フランス代表の現在

まず11月20日のニュージーランド戦の先発メンバーがこちら。



せっかくだから一人一人年齢を調べてみよう。年齢は重要だから。
。。。酔ってるから、写真の顔を丸く切り取るのがムズイ。

番号 名前 年齢
1 シリル・バイユ 28
2 ペアト・モーヴァカ 24
3 ウイニ・アトニオ 31
4 キャメロン・ウォキ 23
5 ポール・ウィレムス 29
6 フランソワ・クロス 27
7 アンソニー・ジェロンチ 25
8 グレゴリー・アルドリット 24
9 アントワーヌ・デュポン ※キャプテン 25
10 ロマン・ヌタマック 22
11 ギャバン・ヴィリエール 25
12 ジョナサン・ダンティ 29
13 ガエル・フィクー 27
14 ダミアン・プノー 24
15 メルヴィン・ジャミネ 22
ひえ~、それにしてもみんな若い。もう1本ビール開けちゃおう。
30代が1人だけ、それも31歳。平均年齢は25.7歳か。あっ、キャップ数メモするの忘れた。多分CTBのガエル・フィクーが一番多いと思うけど、それでも50~60くらいかな。

対するオールブラックスのメンバーはこちら



さすがにオールブラックスのメンバー紹介は必要ないと思うから省略するけど、平均年齢は28か29歳くらいかな。フォワードに限って言えば絶対30歳超えてるね。この年齢差がどう出るかな(結果は分かってるけど。。。)
というわけで試合の映像を2倍速で流しながらオールブラックスとの戦いを振り返ってみよう。



2. ニュージーランド戦の振り返り

試合は11月20日、パリ郊外のスタッド・フランセで行われた。お客さんが8万人入ったらしい。ちなみにこの組み合わせもスタジアムも2023RWCの開幕戦と同じだね。花火上げたり、スモークたいたり、やっぱりフランスは派手だね。

フランスは試合の立ち上がりから良かった。前半2分にラインアウトからモールで押し込みHOモーヴァカが先制トライ。

その後PGで点差を詰められたけど、12分には22m内に攻め込みSOヌタマックが抜けてトライ。

31分にはドライビングモールからモーヴァカが2本目のトライ。FBジャミネのキックも絶好調で前半を24-6で折り返す。ちょっと想像以上の点差だった。それにしてもジャミネがキック外すの観たことないなぁ。

後半はオールブラックスも意地を見せてサヴェアのトライなどで25-27と2点差まで追い上げ流れをつかんだかに見えたけど、ここでこの試合のハイライトシーン。62分、オールブラックスがキック&チェイスで再びチャンスとなったものの、ヌタマックがインゴールからのカウンターで左外を駆け上がり、ボールをつないであっという間に敵陣深くに入った。これはすごかった。オールブラックスがたまらず反則を犯してイエローが出て数的不利。フランスはPGで加点して30-25になった。

このシーンの動画はこちら

World Rugbyもこんな写真をツイートしてたのには笑った。



映画好きな方は分かると思うけど、これは1963年に公開されたスティーブ・マックイーン主演の映画「大脱走」のオマージュ。「大脱走」は、第2次世界大戦下のドイツ北部の捕虜収容所に入れられた連合軍兵士たち総勢250名の集団脱走計画を描いた作品。つまり大ピンチからの大脱走というわけね。ふふふ。

68分にはクレルモンで松島と同僚のWTBプノーがインターセプトからトライを奪って特大のガッツポーズ。プノーはいっつもTOP14で観てるから親近感わくわ。

セーフティーリードを保ったまま終了間際にはジャミネがこの試合4本目のPGを決めて40-25で試合終了。



ちなみに、フランスがオールブラックス相手に勝ったのは、2009年6月にニュージーランドのダニーデンで勝って以来12年ぶりのことらしい。フランス国内での勝利はなんと2000年11月にマルセイユで勝って以来だって。そりゃ嬉しいよね。



フランスは途中追い上げられたけどはっきり言って負ける気しなかった。理由はとにかくフランスのフォワードが強くて早くてフィジカルで圧倒してたからね。オールブラックスで対抗出来てたのはアーディ・サヴェアとリザーブから入ったサミソニ・タウケイアホ(読み方自信ない。。。)ぐらいだったもんね。モーヴァカとかLOのキャメロン・ウォキとか攻守に無双してた。このウォキって細いのにすごいよね。急造のLOらしいけどモールの核になってたもんね。イトジェと同じ匂いがする。でもフランスのセカンドローとバックローの5人は誰がどこをやっても何の問題なさそうくらい強かった。



ちなみにウォキが持ってるトロフィーは「ギャラハー・トロフィー」って言うんだよ。2000年に作られたトロフィーでフランスとニュージーランドで戦って勝った方がその所有者になるって感じ。トロフィーの名前は、1906年のニュージーランドチームのカリスマ的なキャプテンであるデイブ・ギャラハーにちなんで名付けられたよ。

でもオールブラックスもちょっと可哀想だよね。9月くらいから南半球4カ国対抗でオーストラリアに滞在してそのままヨーロッパに行ったから、そりゃ疲れてるよね。試合のスタッツ確認したらハンドリングエラーがフランスの倍の10個だった。普段からは考えられない数字だよね。後半にウィル・ジョーダンがハムストリングを痛めて交代したのも疲労の影響があったのかもしれないね。

やっぱりフランスは順調に若返りが進んでる感じだよね。実際は2019RWCの前からチームの若返りに着手していて、RWCではベスト8止まりだったけど、22歳のヌタマックや25歳のデュポンを積極的に起用して育成してきたのがここにきて実ってきた感じ。もうどこかの国とは大違いだよ。RWC後に代表デビューしたジャミネなんかもうすっかり主力だしね。



2023RWCはフランスがホスト国だから、多分エライ人からRWC初制覇の至上命題が下りてるんだろうね。でもこのままいけば、はっきり言って優勝の大本命だと思う。ホームの大声援を受けれるしね。イングランドとアイルランドが中本命くらいかな。もし日本が何も変革しなければベスト8も無理だろうね。考えたくないけど。

オールブラックスは正直厳しいね。ニュージーランドの大手新聞が「連敗で監督辞任」とか騒いでたけど、フィジカルで圧倒されたフランス戦を見る限りは監督のせいでもない気がするけど。でも何も変革しなければこのまま今のメンバーで2023を戦うしかないけど、それじゃあ勝てないよね。

ちなみに元南アフリカ代表のブライアン・ハバナさんがオータム・ネーションズ・シリーズの公式HPで、 シリーズのベスト15 を発表してたのを見たら、フランスからはウォキ、デュポン、ヌタマック、プノーの4人が選ばれてて、オールブラックスからは1人も選ばれてなかったよ。



まあ実際オールブラックスより先が見えない国もあるけど。来年の夏、フランスが来日して日本と戦うらしいけど、こないだのアイルランド戦みたいにならないといいね。

そう考えると南アフリカも全然メンバー変わらないよね。ちょっと心配。多分近い将来、フランス・イングランド・アイルランドの北半球トリオが世界ランキングベスト3を独占する気がしてならない。ますます2月からのシックス・ネーションズから目が離せないね。



3. ディシプリン(規律) - フランスと日本との違い

さっきフランスの2023初優勝が至上命題って書いたけど、あながち冗談じゃない記事の事を思い出した。

こちらの記事

これは2021年1月の記事で、来るシックス・ネーションズに備えてジェローム・ガルセスさんにフランス代表の指導をしてもらってる、的な記事。
ガルセスさんは2019年ワールドカップの決勝を吹いたすごい人なんだけど、その人が協会のレフェリー部門の統括責任者になったということかな。

でもちょっと記事が古いので、試しに調べてみたらこんな記事も出てきた。

こんな記事



これは11月21日の記事。写真の赤丸で囲んだところを訳すと「ジェローム・ガルセスは現在、フランス代表のスタッフに不可欠です。」だって。やっぱりフランス代表の専属レフェリーとしてチームに帯同してるみたい。多分ディシプリン担当コーチのような形で活動しているんだろうね。

さて、日本代表ではレフェリーを協会のスタッフに迎え入れたり、合宿や遠征に帯同させているという話は聞いたことがない。首脳陣は口を開けば「規律が、規律が」とか言ってるけど何も対策してない(ように見えてしまう)。実際フランスは強くなってるし、フランス協会の「代表を強くしたい」という想いが確実に伝わってくる。
さっきも松島の件でツイートしたけど、こんなことが続くなら本当に日本代表を応援するのが嫌になってくる。代表の若返りに全力を懸けているフランスやイングランドの方がよっぽど魅力的だ。ラグビーに真剣に取り組んでる姿は美しいし共感も出来る。

もうじきリーグワンが始まる。今回こそエディーさんのように毎試合観に来て欲しい。来年の夏にフランスと対戦する日までになんとか日本を強くしてほしい。頼むから。

まだまだ日本代表のことは書ききれないけど、今回はフランス代表がテーマなのでこの辺で止めます。

駄文・長文に最後までお付き合いくださってありがとうございました。

Lennyの#ラグビー豆知識

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