231 バーバリアンズ
バーバリアンズとは?
バーバリアン・フットボール・クラブ(通称:バーバリアンズ)は、ホームグランドを持たない最強の世界選抜チームです。バーバリアンは「野蛮人」を意味します。愛称はバーバーズ("Baa-Baas")。
数名の役員によって選ばれた世界一流選手で構成されるクラブチームになります。1890年にイギリス人のカール・メイプル氏により創設された招待型のチームです。1915年にウェールズとの試合が第1試合目とされています。
ジャージは黒と白の太い段柄で、胸のごちゃごちゃしたエンブレムは「Barbarians Football Club」の頭文字「B」「F」「C」を重ねたものになっています。
あまり他のスポーツではないチーム形態だと思います。イベント等でスポットで作るチームではなく、100年以上続いているのは驚きです。
このような歴史や、チームのあり方にラグビーならではの趣を感じます。
伝統
■ チームには必ずフル代表の経験がないノンキャップ選手を最低1人入れる
■ 指定のソックスがない(所属するチームのソックスを着用する)
選ばれる選手たちは、世界各国のスター選手ばかりですが、その中で今までフル代表の経験がないノンキャップ選手を最低1名入れることが伝統とされています。
将来を嘱望された若きスター候補や長年ラグビーに貢献した人が選ばれるケースがあります。対戦相手は強豪国のフル代表で、スタジアムは超満員と夢のようなシチュエーションですので、特に若手の有望株の選手は緊張しますね。
出場する選手のソックスはバラバラです。バーバリアンズ用のソックスはなく、選手は所属するチームのソックスを着用します。選手によっては左右別々のソックスを着用する選手もいます。
セブンズ→パナの藤田慶和が2015年にバーバリアンズに選出され試合に出場した際、左足は早稲田大学、右足は東福岡高校のソックスを履いて話題になりました。
プレースタイル
バーバリアンズのプレースタイルは、積極的なオープン展開です。どんどんボールを回し、走り、フォローしてトライを狙いにいきます。
自分の国を背負うテストマッチではないからより積極的な展開ができるのか、100年以上もの歴史あるチームで試合するテンションがそのようなプレーをさせてしまうのかはわかりませんが、観ていて本当に楽しいです。
選出された日本人
今までの歴史の中で5人の日本人がバーバリアンズの一員としてプレーしたことがあります。
1992年 林敏之
1996年 元木由記雄
2014年 田中史朗
2015年 ホラニ龍コリニアシ
2015年 藤田慶和
※1992年に吉田義人が選出されましたが、同時期にニュージーランド協会の100周年試合の世界選抜に選出されていたため辞退しました。
今年はいきなり4人の日本人が選ばれて驚きました。
CTB中村亮土
PR垣永真之介
HO堀越康介
(以上、東京サントリーサンゴリアス所属)
LO小瀧尚弘(コベルコ神戸スティーラーズ)
11月27日にはイングランドのトゥイッケナム・スタジアムでサモア代表と対戦するので楽しみですね。
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