097 語録 - エディー・ジョーンズ
① 名言編
もし頭に何か浮かんだら、すぐにやりなさい。
グレーな表現で誤魔化して、後で愚痴を言うのはやめろ。
当時の日本代表には、なにより変革が必要でした。世界の舞台では負けるのが当たり前になっていて、廣瀬ならイチから代表のカルチャーを変えてくれる可能性を感じていたんです。
どんな状況になっても諦めないし、仲間を鼓舞する。日本代表の変革のためには、廣瀬の前向きな姿勢と知性が必要だったのです。
日本人は『全力を尽くせば負けてもいい』なんてことを言いがちですが、勝負の世界では、100%間違った考え方ですよ。
マジックなんかあるか。指導者の情熱と選手のハードワークがすべてなんだ。
リーダーとは、自分の存在を不要にして、チームを自ら機能させることである。
技術があっても愛国心のない者に国を代表して勝つことはできない。
未来は変えられない。変えられるのは今だけで、未来を変えたかったら今を変えるしかない。
いくら頑張っても結果が出ない人は、今より良くなろうという意識が欠けている。努力は100%のものでないと意味がない。
課題がはっきりしないのに頑張っても、何ら成果は表れません。
試合にきちんと備えていれば結果に表れるものだ。これまで指導した経験で強く感じるようになったのは、試合結果は監督の準備の結果であることだ。監督も選手も違いはない。成長しながら学び続ける姿勢を持ち、無知であることを自覚し謙虚であるべきだ。
スタイルは変わる。哲学は変わらない。
異なる結果を求めているのに、やり方を変えないのはクレイジーだ。
自分が成すべきことを知りながら、行動に移さない人間は勇気がない。
成功は失敗をした時の行動にかかっている。冷静に失敗を振り返る必要がある。どうすべきだったかを考え、自分に変化や成長が必要なことを受け入れるんだ。
スターになった人は必ず自分を批判する人物を周りに置いておかなければなりません。その人に耳を傾ける謙虚さが絶対に必要です。そうすればさらに強くなれます。努力を怠って実力を維持したり向上させたりできる人などいないのです。
コントロールできることを考える。コントロールできないことは放っておく。心配ほど無意味なことはありません。心配がなにかを変えることはないからです。
よく自信がないという人がいますが、理由は簡単。準備不足なんです。自信を持つためには準備と努力をすればいい。した分だけ、自信という蓄えは増える。信じる力ほど強いものはない。それがやがて不可能を可能にするんです。
年齢を重ねるほど、自分が知っていることがいかに少ないかということに気づかされます。謙虚であれば、より強い好奇心が芽生え、いろいろな情報を吸収したくなってくるのです。
リスクを負わなければ進歩はありません。決まり事を繰り返すことは楽にちがいありませんが、そこからは何も生まれません。
疲れている事は、ディフェンスをしない理由にはならない。
② コーチング編
私はハッピーなチームにはしたくありません。居心地がいいと能力は発揮できないからです。
私の感覚では、勝敗を決める要素の80%は戦術面での準備です。しかし、残りの20%をヒューマンスキル、対人関係の要素が占めます。人間を理解しようと努めない限り、勝利は遠のくでしょうね。
私たちは失敗から学ぶのです。人生もそういうものです。日本の練習で一番間違っているのが、ミスをしないように練習することです。『ノーミス』と叫んでるが、実際はミスをして上達するのです。
指導には、あえて教えないことで、教えるべき課題がクリアされることもある。
もし学ぶことをやめてしまったら、それは指導者として終わりということです。
正確な技術より、状況判断出来るスキルを教えるべき。両者の考え方は全く違う。
学ぶことの1つは知識の共有だ。共有すれば自分にも身に着く。だから私は人に教えるようにしている。
例えばスランプに陥ったとき、人は自分のできることを忘れてしまいがちです。だから、それを思い出させてあげなければならない。何ができるのか、何に特化しているか。その人が持つ『強さ』を思い出させて、そこに集中する。
選手に嫌われても構いません。ただし、選手から敬意を持たれていないとすれば、指導者失格です。
時には厳しい言葉が必要な選手もいる。ただ肩を抱くことが必要な選手もいる。コーヒーを片手に話をしたほうがよい選手もいれば、動画やデータを見せながらミーティングをしたほうがよい選手もいる。
選手一人ひとりにとって、何が必要なのか。それを見極めるのが、コーチングにおけるアートなんです。
③ ワールドカップ編
2015年初戦の南アフリカ戦を控え
われわれは日本への尊敬を勝ち取るために来た。
2015年南アフリカ戦後
あの時の私は『3点を狙え!』と叫んでいた。引き分けでも十分すぎる結果だからね。だが選手には逆転の自信があった。勝てるという信念が最後に実を結んだんだ。練習に裏付けられた確信を胸に、試合開始から南アフリカに全力で向かった。
2015年サモア戦、大野が96キャップ目となることについて
(彼のような)強い子供が欲しければ、牧場で育てるべき。新聞配達を毎日させて、ビールを毎日10杯飲んだら、強い選手になるだろう。
2015年サモア戦前のコメント
われわれの目標は準々決勝。大会前は笑われていたが、今は達成目前にいる。そして目標を達成して、さらにラグビーファンを日本で増やしたい。日本では2千万人もの人がスコットランド戦を見た。2千万といったらカンガルーも含めたオーストラリアの人口と変わらない。
2015年大会総括会見
朝起きて、次の週の試合に向けて準備をしていないのは変な感じだ。前がいつだったか分からないくらい、久しぶりに妻と朝食を食べた。少なくとも私が妻だと思っている人と。彼女が私を夫と思っているかは知らない。
2019年準決勝ニュージーランド戦後
あっちは準備に1週間しか費やしていない。こっちは(組分けが決まった2017年5月から)2年半だ。
今日はフィニッシャーを先に決めてから、スタメンの15人を選んだんだ。
敵将スティーブ・ハンセンの退任に関して問われ
これからふたりで呑みに行くよ。私たちの関係性はずっと変わらないさ。1997年に初めて監督同士で戦いいろんな勝ちや負けを重ねてきた。スティーブは本当に素晴らしいコーチで、常になにが最適かを考えられる。
私はハッピーなチームにはしたくありません。居心地がいいと能力は発揮できないからです。
私の感覚では、勝敗を決める要素の80%は戦術面での準備です。しかし、残りの20%をヒューマンスキル、対人関係の要素が占めます。人間を理解しようと努めない限り、勝利は遠のくでしょうね。
私たちは失敗から学ぶのです。人生もそういうものです。日本の練習で一番間違っているのが、ミスをしないように練習することです。『ノーミス』と叫んでるが、実際はミスをして上達するのです。
指導には、あえて教えないことで、教えるべき課題がクリアされることもある。
もし学ぶことをやめてしまったら、それは指導者として終わりということです。
正確な技術より、状況判断出来るスキルを教えるべき。両者の考え方は全く違う。
学ぶことの1つは知識の共有だ。共有すれば自分にも身に着く。だから私は人に教えるようにしている。
例えばスランプに陥ったとき、人は自分のできることを忘れてしまいがちです。だから、それを思い出させてあげなければならない。何ができるのか、何に特化しているか。その人が持つ『強さ』を思い出させて、そこに集中する。
選手に嫌われても構いません。ただし、選手から敬意を持たれていないとすれば、指導者失格です。
時には厳しい言葉が必要な選手もいる。ただ肩を抱くことが必要な選手もいる。コーヒーを片手に話をしたほうがよい選手もいれば、動画やデータを見せながらミーティングをしたほうがよい選手もいる。
選手一人ひとりにとって、何が必要なのか。それを見極めるのが、コーチングにおけるアートなんです。